ランドスケイプ (バンド)

ランドスケイプ：シンセポップの先駆者

ランドスケイプは、1975年にロンドンで結成されたイギリスのシンセポップバンドです。1981年のヒット曲「アインシュタイン・ア・ゴーゴー」と「ノーマン・ベイツ」で広く知られています。彼らは、1970年代半ばから後半にかけて、ロック、パンク、ジャズを融合させた音楽を演奏し、定期的にツアーを行いました。また、コンピュータ・プログラムによる音楽や電子ドラムの実験を早くから取り入れ、シンセポップという新たなジャンルの開拓に貢献しました。

バンドの結成と初期の活動

ランドスケイプは、リチャード・ジェームズ・バージェス（ドラムス、コンピュータ・プログラミング、シンセサイザー、ボーカル）、クリストファー・ヒートン（キーボード・シンセサイザー、ピアノ、ボーカル）、アンディ・パスク（フレッテッドベース、フレットレスベース、ベース・シンセサイザー、ボーカル）、ピーター・トムス（トロンボーン、エレクトリック・トロンボーン、ボーカル）、ジョン・L・ウォルターズ（リリコン、ソプラノ・サックス、アルト・フルート、コンピュータ・プログラミング、シンセサイザー、ボーカル）によって結成されました。バンドはライブ演奏やツアーを精力的に行い、インディーズ・レーベル「イベント・ホライズン」を立ち上げ、2枚のEP盤をリリースしました。

RCAレコードとの契約とブレイク

その後、ランドスケイプはRCAレコードと契約し、1979年にデビュー・アルバム『ランドスケイプ』を発表しました。1981年にリリースされた2枚目のアルバム『火星のティー・ルームより...』には、全英シングルチャートで5位を記録したヒット曲「アインシュタイン・ア・ゴーゴー」と「ノーマン・ベイツ」が収録され、バンドは一躍脚光を浴びました。

ランドスケイプ IIIへの改名と解散

1982年に3枚目のアルバム『マンハッタン・ブギ・ウギ』をリリースした後、ヒートンとトムスがバンドを脱退。バージェス、パスク、ウォルターズの3人組となり、バンド名をランドスケイプ IIIと改めました。彼らはシングル「So Good, So Pure, So Kind」と「You Know How to Hurt Me」をリリースしましたが、1984年に解散し、それぞれの道を歩むことになりました。

解散後の活動

バージェス、ヒートン、ウォルターズは、それぞれ音楽プロデューサーとして活動しました。ウォルターズは、1992年にローレンス・アストンと共にCDジャーナル『Unknown Public』を創刊し、執筆者、編集者として幅広く活動しました。パスクは、スタジオ・ミュージシャンとして働き、ITVの長寿番組『The Bill』の主題歌を共作しました。トムスは、トーマス・ドルビーのアルバム『地平球』に参加し、ツアーにも参加してトロンボーンを演奏しました。

ランドスケイプは、短い活動期間ながらも、シンセポップの発展に大きく貢献したバンドとして、その音楽は今もなお多くのファンに愛されています。

ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム
ランドスケイプ (1979)
火星のティー・ルームより... (1981)
マンハッタン・ブギ・ウギ (1982)
シングル
詳細なリストは省略
EP盤
U2XME1X2MUCH / Don't Gimme No Rebop / Sixteen (1977)
Workers Playtime / Nearly Normal / Too Many Questions (Don't Ask Me Why) (1978)
カセット・アルバム
Thursday the 12th (1975) - ジョン・ウォルターズ・ランドスケイプ名義
ラジオ・セッション・トラック
Kaptin Whorlix
Gotham City
Lost in the Small Ads
Workers' Playtime

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