ランドネットディディ

株式会社ランドネットディディ（RandnetDD）

株式会社ランドネットディディは、1999年に設立されたリクルートと任天堂の合弁企業です。主に、ニンテンドー64用周辺機器「64DD」を利用した会員制ネットワークサービス「ランドネット」を運営するために設立されました。

設立の背景

ランドネットディディは、香山哲が中心となり、リクルートと任天堂が折半出資する形で設立されました。設立当初から両社の技術とリソースを活用し、ゲームユーザーに新しい体験を提供することを目指していました。1999年6月30日に設立が公式に発表され、リクルートの田中正則が代表取締役社長に就任しました。

会員制ネットワークサービス「ランドネット」

ランドネットの会員募集は、1999年11月11日に開始され、会員数は最初の段階で10万人に制限されていました。入会方法は、任天堂64の販売店やコールセンター、FAXを通じて申込書を取り寄せる形で、年末の12月1日にサービスの開始が予定されていました。

2000年2月24日、ランドネットは正式にサービスを開始しました。このプラットフォームは、オンラインでのコンテンツ提供やユーザー同士の交流を促進し、当時のゲームビジネスに新たな風を吹き込むことを目指していました。

サービスの終焉と解散

しかし、ランドネットの運営は長続きせず、2001年2月28日にサービスを終了する運びとなりました。その後、株式会社ランドネットディディは解散し、清算時期や出資元であるリクルートと任天堂の具体的な損失額は公表されることがありませんでした。この解散は、当時のインターネット環境やユーザーのニーズの変化が影響したとされています。

当社の代表取締役社長を務めた田中正則は、サービス終了後にリクルートに復帰し、リクルートスタッフィング情報サービスの代表取締役社長を経て、2010年からは株式会社博展の代表取締役社長に就任しています。

関連項目

ランドネットディディの歴史は短命であったものの、任天堂やリクルートの組み合わせや、当時のゲームビジネスにおけるネットワークサービスの成長を考える上で、重要な一例として記録されています。

外部リンク

• - 報道資料 新規事業開始のお知らせ
• - 64DD研究所（ランドネットディディに関する詳細記述あり）
• - ランドネットディディ - メディア芸術データベース

この企業とサービスは、特に日本のゲーム産業の初期のインターネット化の過程を理解するための貴重な事例といえるでしょう。

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