ラーセン&トゥブロ

ラーセン&トゥブロ（Larsen & Toubro Limited）

ラーセン&トゥブロ（L&T）は、インドのムンバイに本社を構える先進的なコンストラクションおよびエンジニアリング企業です。1938年、ヘニング・ホルク＝ラーセンとソレン・クリスチャン・トゥブロという二人の技術者によって設立され、以来、建設業に加え、原子力発電、造船、情報通信サービスなど多岐にわたる事業を展開しています。

成長の歴史

設立当初はセメント業に重点を置いていましたが、事業の再編成を通じて建設エンジニアリング、製造、情報通信サービスに特化する道を選びました。特に、エンジニアリングと建設部門は企業の売上の大部分、約8割を占めており、その成長は経済の変動を受けつつも持続しています。このように、L&Tは時代のニーズに応じて事業の焦点を移し、常に最前線で活動を続けています。

主な事業分野

ラーセン&トゥブロの主要な事業には、以下のような組織が含まれます：

1. L&Tエンジニアリング・コンストラクション
- 企業の建設部門の中核を担っており、様々なプロジェクトの実施を行っています。

2. L&Tパワー
- 石炭およびガス発電から原子力発電へと進化し、三菱重工業との合弁事業を通じて先端的な発電所の建設にも携わっています。

3. L&T造船所
- グジャラート州ハジラに位置する造船所では、インド海軍向けなどの艦艇建造が行われ、大規模なタンカーの建造も手がけています。

4. L&T建設技術契約事業部
- インド国内で最大の建設組織で、特に中東市場への進出が進んでおり、他地域への展開にも関心を寄せています。

5. L&Tインフォテック
- ソフトウェアソリューションとサービスを提供する100％の子会社で、さまざまな業界の技術的ニーズに応えています。

関連子会社と新たな取り組み

ラーセン&トゥブロは幅広い関連子会社を持ち、特定の市場ニーズに応じたサービスを提供しています。例えば、建設機械を生産する「ラーセン&トゥブロ・コマツ」、情報通信技術ソリューションを提供する「ラーセン&トゥブロ・インフォテック」、さらには、医療用電子機器や産業用システムの開発を行う「ラーセン&トゥブロEmSyS」などがあります。

特に、電子部門では発電所や製造業向けの産業用配電盤、自動制御システムを提供しており、医療分野にも進出して先進的な超音波スキャナや患者監視システムの開発にも力を入れています。

これまでの進展を背景に、ラーセン&トゥブロは新たな市場にも積極的に展開しており、アフリカ、南アメリカ、さらにはロシアなどにおいても影響力を強めることを目指しています。これにより、さらなるグローバル展開を図る姿勢を明確にしています。今後の成長が期待される企業の一つであり、その活動は幅広い業界に貢献しています。

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