リアルシャダイ

リアルシャダイ（Real Shadai）

リアルシャダイは、1979年5月27日にアメリカ合衆国ケンタッキー州のノースリッジファームで生まれたサラブレッド競走馬であり、2004年5月26日に他界するまで多くの名馬を輩出したことで知られています。彼は競走生活の中で受賞歴も多く、特にフランスでの競走成績が際立っています。

経歴

生い立ち

リアルシャダイは、父にG1競走を3勝したロベルト、母にはレコード勝ちを成し遂げた名牝デザートヴィクスンを持つ血統で誕生しました。この名血を引く馬は、2歳の1981年にフランスへ渡り、ジョン・カニントン・ジュニア厩舎に入厩しました。ここで2歳時に2戦を行いましたが、勝利は挙げられず、一時の休養を経て翌1982年に初勝利をマロニエ賞で獲得しました。

その後のジョッキークラブ賞（フランスダービー）では3着、サンクルー大賞でも3着となり、競走馬としての実力を証明していきます。そして秋のドーヴィル大賞典での勝利は、彼にとって重賞初制覇となりました。最終的に、リアルシャダイは通算8戦2勝という成績を残しました。

種牡馬として

競走生活を終えたリアルシャダイは1984年に日本へ渡り、種牡馬として活動を開始しました。社台ファームで繋養され、初年度の産駒からもミュゲロワイヤルやフリートークという重賞勝利馬を輩出し、1989年には娘のシャダイカグラが桜花賞を制覇しました。この成功により、彼は1993年度の日本リーディングサイアーに輝くこととなります。

リアルシャダイの産駒は、長距離向きの馬が多いことでも知られ、その代表格としてライスシャワーが挙げられます。ライスシャワーは、菊花賞や天皇賞・春を制するも、競走中の故障により早逝してしまったことから、「悲劇の名馬」とも称されました。彼の産駒の大半には、母親に似た特徴が遺伝し、特に発達した後躯の面が強調される傾向がありました。

リアルシャダイは、2000年を最後に種牡馬生活を引退し、その後は社台スタリオンステーションにて功労馬として余生を送りました。しかし、2004年に右後脚に蹄葉炎を発症し、25歳でこの世を去りました。彼の足跡は競馬界に色濃く残り、2010年には社台スタリオンステーション内にリアルシャダイの馬像が建立されました。彼の功績は多くの競馬ファンの心に刻まれています。

主な産駒

リアルシャダイからは多数の優れた馬が誕生しました。

• - シャダイカグラ：桜花賞勝利
• - ライスシャワー：菊花賞、天皇賞・春
• - イブキマイカグラ：阪神3歳ステークス勝利

まとめ

リアルシャダイは、競走馬としてフランスで地位を確立し、その後日本においても名種牡馬としての地位を確立しました。彼の産駒は、今もなお競馬界にその名を轟かせており、特に長距離競走における影響力は大きく、「母の父リアルシャダイ」としての地位も確立されています。彼の血統は今日の競馬においても重要な要素となっています。

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