リアンドロ・バルボサ

リアンドロ・バルボサ（Leandro Barbosa、1982年11月28日 - ）は、ブラジル・サンパウロ出身の元プロバスケットボール選手で、現在はバスケットボール指導者として活動しています。ポジションはポイントガード、シューティングガードで、192cm、91kgという体格でした。そのスピードと得点能力で、NBAの舞台で多くのファンを魅了しました。

プロ入り前

バルボサは、NBA入り以前はブラジル国内の強豪チーム、PalmierasやBauru Tilibraでプレイしていました。2002年にはブラジル代表として世界選手権に出場するなど、早くからその才能を発揮していました。2006年には日本で開催された世界選手権にも出場し、日本のバスケットボールファンにもその名を知られるようになりました。

NBAでの活躍

2003年のNBAドラフトで、サンアントニオ・スパーズから1巡目28位で指名を受けた後、すぐにフェニックス・サンズにトレードされます。サンズでの活躍が、バルボサのキャリアを大きく飛躍させました。

特に、スティーブ・ナッシュがサンズに移籍してきてから、チームは劇的に変化しました。2004-2005シーズン、サンズはリーグ屈指の強豪チームへと変貌を遂げ、その中でバルボサは、ナッシュのバックアップガードとして重要な役割を担いました。サンズが得意とするランアンドガンオフェンスに、バルボサのスピードと得点能力が完璧にフィットし、彼はシューターとしての才能を開花させました。

2005-2006シーズンには、3ポイントシュート成功率でリーグ3位にランクイン。正確なロングシュートと素早いカットインを武器に、2006-2007シーズンにはチーム3番目となる18.1得点のアベレージを記録し、見事NBAシックスマン賞を受賞しました。

その後、2010-11年シーズンにはトロント・ラプターズへ移籍。怪我に苦しみながらも、平均13.3得点をマークしました。2011年には、NBAロックアウトの影響で一時的に故郷ブラジルのフラメンゴバスケットボールでプレーしました。2012年にはインディアナ・ペイサーズ、ボストン・セルティックスと渡り歩きました。

2014年9月14日、ゴールデンステート・ウォリアーズと契約。ウォリアーズは67勝15敗というチーム史上最高勝率を記録し、バルボサもベンチメンバーとしてチームを支え、自身初のNBAファイナル出場、そして見事に優勝を果たしました。これは、2014年のティアゴ・スプリッターに続く、ブラジル人NBA選手のチャンピオン獲得となりました。

2016年7月6日、古巣のフェニックス・サンズと2年800万ドルで契約しますが、2017年7月2日に解雇されています。

現役引退後

2020年9月14日、かつて優勝に貢献したゴールデンステート・ウォリアーズに、プレイヤー・メンター・コーチとして復帰。若手選手の育成やチームのサポートに尽力しました。2022-2023シーズン開幕前にはウォリアーズを退団し、サクラメント・キングスのアシスタントコーチに就任しました。

人物

2022年には、Netflixで配信されたNBAを題材とした映画「ハッスル」に出演しています。

リアンドロ・バルボサは、そのプレイスタイルと人柄で、多くのファンに愛された選手でした。引退後も指導者としてバスケットボール界に貢献しており、今後の活躍が期待されています。

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