リカちゃんキャッスル

リカちゃんキャッスルとは

リカちゃんキャッスルは、福島県田村郡小野町に位置する、タカラトミー（旧タカラ）が発売する着せ替え人形「リカちゃん」の工場と展示施設です。単なる工場見学施設ではなく、1967年の初代リカちゃんから現在までの歴代リカちゃんを展示するミュージアムも併設しており、企業博物館としての側面も持っています。運営はリトルファクトリー株式会社が行い、1993年のオープン以来、小野町長が名誉館長を務めています。

歴史

リカちゃんキャッスルの前身は、タカラの福島工場の一部門でした。ここでは、リカちゃんやジェニーなどの人形が生産されていました。その後、分社化を経てタカラいわき工業株式会社となり、1993年5月3日に人形のオープンファクトリーとして生まれ変わりました。現在では、小野町の観光名所として知られ、リカちゃんは小野町の「町おこしプリンセス」に任命されています。町とキャッスルは、観光や地域雇用で協力関係にあり、小野小町をモチーフにしたリカちゃんや、リカちゃんファミリーの特別住民票の発行など、様々な取り組みが行われています。

運営会社は、2006年にMBOでタカラから独立し、リカちゃんキャッスル株式会社となりましたが、2011年にリトルファクトリー株式会社へ変更されました。タカラトミー以外にも、他社製品の製造も請け負っており、その様子も見学可能です。以前は「リカちゃんおべんとう」も販売されていましたが、2010年に閉店しました。

施設概要

キャッスルでは、リカちゃんやジェニーの製造工程をガラス越しに見学できます。また、ミュージアムでは歴代のリカちゃんが展示され、男児向けのトミカ・プラレールコーナーや、オリジナルグッズを販売する売店もあります。建物はヨーロッパのお城のような外観で、付近の橋にはリカちゃんの銅像が立っています。

1996年頃から人形の生産拠点が中国に移りましたが、キャッスルでは独自に高品質なリカちゃんやジェニー、フレンドドールを製造・直販しています。2007年には、中国に自社縫製工場を設立し、ドレスの生産も開始。キャッスルで製造された人形は「キャッスルリカ」「キャッスルジェニー」と呼ばれ、そのバリエーションは豊富です。

2007年からは「リトルファクトリー」というサービスも開始しました。これは、人形のセミオーダーメイドシステムとリペアシステムを組み合わせたものです。顧客は好きなヘッドを選び、希望の髪型にしてもらえます。また、手持ちの人形の修繕も可能です。このサービスは全国でも展開され、各地のイベントにも出張販売しています。

2014年には、大人のためのドールショップ「リカちゃんキャッスルのちいさなおみせ」が東京・日本橋にオープンしました。ここには、キャッスルやイベントでは手に入らないオリジナル商品も販売されています。

2017年には、リカちゃん誕生50周年を記念して、リカちゃんキャッスルがリニューアルオープンしました。

アクセス

• - 住所: 〒963-3401 福島県田村郡小野町小野新町中通51-3
• - 電車: JR磐越東線 小野新町駅から徒歩10分
• - 車: 磐越自動車道 小野インターチェンジから5分

まとめ

リカちゃんキャッスルは、リカちゃんファンにとって聖地とも言える場所です。人形の製造工程を見学したり、歴代のリカちゃんを鑑賞したり、オリジナルグッズを購入したりと、様々な楽しみ方ができます。また、人形のオーダーメイドやリペアも可能で、まさにリカちゃんの世界を堪能できる場所と言えるでしょう。

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