リキッド・テンション・エクスペリメント

リキッド・テンション・エクスペリメントとは

リキッド・テンション・エクスペリメント（Liquid Tension Experiment、略称LTE）は、アメリカのプログレッシブ・メタルバンド、ドリーム・シアターのメンバーを中心に活動するインストゥルメンタルバンドです。このバンドは、その高い技術力と独自の音楽スタイルで知られています。 LTEは主にドリーム・シアターのファンに支持されており、日本でも多くのファンを獲得しています。

バンドの設立とメンバー

バンドの形式はボーカリストがいないため、実質的にインストゥルメンタルに特化しています。メンバーは以下の4人で構成されています。

• - マイク・ポートノイ (ドラム)
• - ジョン・ペトルーシ (ギター)
• - トニー・レヴィン (ベース、チャップマン・スティック)
• - ジョーダン・ルーデス (キーボード)

特に、トニー・レヴィンはその多様な演奏スタイルと、チャップマン・スティックによる独自のサウンドで知られています。

音楽スタイルと特徴

リキッド・テンション・エクスペリメントの音楽は、テクニカルな演奏に加え、前衛的な楽曲が特徴です。メンバーはそれぞれが技巧派として有名であり、プレイの透明感や緻密さに重点を置いています。ただし、単なる派手な演奏に留まることなく、非常に高い完成度の楽曲を生み出している点が大きな魅力です。

アルバムとリリース

バンドはこれまで、2枚のスタジオアルバムをリリースしました。1作目の『リキッド・テンション・エクスペリメント』は1998年に、続く2作目『リキッド・テンション・エクスペリメント・２』が1999年にリリースされました。これらのアルバムには、個性的な楽曲が数多く収録されており、聴く者の心を掴んで離さない内容になっています。

解散とその後

1作目と2作目のアルバムのリリースの後、ジョーダン・ルーデスがドリーム・シアターのメンバーに加わりました。このため、「2つのバンドに同じメンバーが3人いる状態では、両方を続ける意味がなくなる」として、リキッド・テンション・エクスペリメントは正式に解散する運びとなりました。

しかし、2007年にリリック・トリオ・エクスペリメント名義でセッションアルバム『スポンティニアス・カンバション』がリリースされました。このアルバムはジョン・ペトルーシを除く3人のメンバーによるジャムセッションを収録したもので、聴衆に新たな刺激を与えるものでした。

最新の活動

2008年には、バンド結成10周年を迎えたことを記念し、特別なライブツアーが行われました。このツアーでは、シカゴ公演中にジョーダン・ルーデスのキーボードが故障し、残りの3人で即興のジャムセッションを行い、その録音が『Liquid Trio Experiment2 - When The Keyboard Breaks: Live In Chicago』としてリリースされました。

さらに、2020年の12月には、メンバーが「L」、「T」、「E」、「3」と書かれたマスク姿をSNSに投稿し、新しいアルバム「LTE3」のリリースを示唆しました。そしてこの作品は後に正式に販売されることとなり、ファンの期待に応えました。

まとめ

リキッド・テンション・エクスペリメントは、ドリーム・シアターの技巧を受け継ぎつつも、独立した音楽を展開するバンドです。その音楽とパフォーマンスは、リスナーに新たな感動を提供するものであり、今後の活動にも注視が集まります。

もう一度検索