リサ・マーチン

リサ・マーチンのプロフィール

リサ・マーチン（Lisa Martin、1960年5月12日生まれ）は、オーストラリア出身の元女子陸上競技選手です。彼女は1980年代から1990年代にかけて、その才能を発揮し、特に長距離走とマラソンで名を馳せました。特に1988年に開催されたソウルオリンピックでの女子マラソンで銀メダルを獲得したことで、その地位を確固たるものにしました。マーチンは南オーストラリア州アデレード近郊のガウラーで生まれ育ち、国際的な舞台での競技を通じて、多くのファンに支持される存在となりました。

経歴

リサが初めてフルマラソンに挑戦したのは1983年で、彼女はその際にオーストラリア記録を大幅に更新する2時間32分22秒のタイムを記録しました。その翌年にはロサンゼルスオリンピックに出場し、7位入賞を果たします。特に1986年にはエジンバラで開催されたコモンウェルスゲームズにおいて金メダルを手にしました。その後、ニューヨークシティマラソンでも印象的な成績を残しています。

1987年には初めて日本へ訪れ、大阪国際女子マラソンに出場しました。残念ながらこのレースではロレーン・モラー（ニュージーランド）に敗れ、2位となりました。しかし、1988年の大会では圧倒的な実力を見せつけ、初優勝を飾ります。この年の大会では、当時の日本最高記録となる素晴らしいタイム2時間23分51秒をマークしました。この記録はその後、オセアニア記録として2006年まで破られることはありませんでした。

同年9月のソウルオリンピックでは、金メダルを獲得したロザ・モタ（ポルトガル）やカトリン・ドーレ（ドイツ）と競り合い、2時間25分53秒で銀メダルを獲得しました。この結果は自身のキャリアの中で特に光り輝く瞬間の一つとなりました。

1990年には、オークランドでのコモンウェルスゲームズでの連覇も達成し、1992年秋にはニューヨークシティマラソンで大会記録となる2時間24分40秒での優勝を成し遂げました。しかし、彼女のオリンピックでの挑戦は1992年のバルセロナオリンピックと1996年のアトランタオリンピックで共に途中棄権に終わりました。

プライベート

リサは一度離婚しましたが、その後、陸上競技選手であり10000mの世界記録保持者のヨベス・オンディエキ（ケニア）と再婚し、1人の娘を授かりました。しかし、再び離婚することになりました。彼女はその独特のスタイルでも知られ、特にソウルオリンピック前後には脚ぐりの高いレオタードを着用したことで日本では「ハイレグウェア」と称され、「美人ランナー」として注目されました。また、寒い時期のマラソン大会においては「アームウォーマー」を使用した最初の選手とも言われ、そのスタイルは現在の競技において一般的になっています。

自己ベスト

• - 10000m: 31分11秒72 (1992年)
• - ハーフマラソン: 1時間09分39秒 (1986年)
• - マラソン: 2時間23分51秒 (1988年)

主な実績

リサ・マーチンの輝かしいキャリアは、彼女が持つ卓越した才能と努力の証です。これからも多くのアスリートにとってのインスピレーションとなることでしょう。

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