ロレーン・モラー

ロレーン・モラー: ニュージーランドの長距離走者

ロレーン・モラー（Lorraine Moller、1955年6月1日生まれ）は、ニュージーランド出身の元女子長距離走およびマラソン選手であり、特に1992年のバルセロナオリンピックでの女子マラソンでの銅メダリストとして知られています。彼女は大阪国際女子マラソンにも多く出場し、合計3回の優勝を果たしたことで、多くのファンに親しまれている選手です。

経歴の概要

モラーの競技キャリアは1984年に始まりました。彼女はロサンゼルスオリンピックで女子マラソンが五輪正式種目として始まった際に出場しましたが、惜しくもメダルには届かず、5位に終わりました。彼女のゴールタイムは2時間28分34秒でした。

大阪国際女子マラソンでの成功

1986年には、大阪国際女子マラソンに参加し、海外招待選手として見事なパフォーマンスを披露しました。この年のレースでは、2位の浅井えり子に対して4分以上の大差をつけて優勝を飾りました。ゴールタイムは2時間30分24秒でした。

1987年には、再び大阪国際女子マラソンに参加し、2年連続での優勝を達成しました。このレースでは、2位のリサ・マーチンや3位の宮原美佐子らと激しい競り合いを繰り広げましたが、終盤でスパートをかけて勝利しました。

1988年には、彼女は3連覇が期待されましたが、体調不良のため参加を断念しました。同年のソウルオリンピックでは、メダル争いには加われず33位に終わってしまいます。

再び輝く

1989年、モラーは再び大阪国際女子マラソンに出場し、当時の金メダリストであるロザ・モタを破って通算3度目の優勝を果たしました。彼女のゴールタイムは2時間30分21秒に達しました。この記録は、現在ではドイツのカトリン・ドーレによって更新されています。

また、1989年と1991年には、北海道マラソンでも優勝を果たしています。

オリンピックへの道

1992年、ロレーン・モラーは酷暑のバルセロナオリンピックに出場しました。彼女は素晴らしいパフォーマンスを見せ、3位でゴールし、銅メダルを獲得しました。彼女のゴールタイムは2時間33分59秒でした。この時、彼女は37歳でのメダル獲得を果たし、女子マラソン選手としては当時の最高齢記録を樹立しました。

翌年の1993年も大阪国際女子マラソンに出場しましたが、5位に甘んじてしまいました。1996年のアトランタオリンピックにも41歳で参加し、4大会連続の五輪女子マラソン代表選手となりました。

現在

現在、モラーはハート・オブ・ゴールドの副代表理事を務めており、その活動を通じてアスリートをサポートしています。この団体の名付け親は彼女自身で、代表理事には有森裕子が就任しています。

ロレーン・モラーは、競技生活を通じて多くの記録を打ち立てただけでなく、マラソン界の発展にも寄与した人物です。

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