リスザル

リスザルについて

リスザルは、哺乳綱霊長目オマキザル科に分類されるリスザル属（Saimiri）に属するサルの総称です。その名前の通り、リスのように小さく、体長は約29cm、尾長は約41.5cmほどです。

生息地と食性

中南米の森林に集団で生息しており、木の上で生活しています。食性は雑食で、木の実や昆虫、小鳥などを食べます。

分類

リスザル属は、現生種のみでリスザル亜科Saimiriinaeを構成するという説と、オマキザル亜科に含めるという説があります。

現在、以下の5種が確認されています。

ボリビアリスザル (Saimiri boliviensis) - 英名: Black-capped squirrel monkey
セアカリスザル (Saimiri oerstedii) - 英名: Central American squirrel monkey
コモンリスザル (Saimiri sciureus) - 英名: Common squirrel monkey
キンゴシリスザル (Saimiri ustus) - 英名: Bare-eared squirrel monkey
* クロアタマリスザル (Saimiri vanzolinii) - 英名: Black squirrel monkey

人間との関係

ペットとしての需要がありますが、「最も飼育しやすいサル」と言われるのはあくまで「サルの中」での話です。実際には、リスザルの飼育は非常に難しく、安易に飼育を始めるとトラブルになるケースもあります。

リスザルは、世界で初めて宇宙旅行をした霊長類としても知られています。1958年12月13日、"Gordo"と名付けられたリスザルが、アメリカのジュピターAM-13ロケットに搭載されて宇宙へ飛び立ちました。しかし、宇宙船の着水時にパラシュートの不具合により、"Gordo"は生還することができませんでした。世界で初めて宇宙から生還した動物は、翌年のアカゲザルとクモザルでした。

また、リスザルはビタミンD3の要求量が高いため、くる病の研究モデル生物としても利用されています。


リスザルは、その愛らしい外見とは裏腹に、飼育には専門的な知識と環境が必要となる動物です。ペットとして飼育を検討する際は、慎重な判断が求められます。

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