リターン・トゥ・ザ・ラスト・チャンス・サルーン

ブルートーンズ セカンドアルバム『リターン・トゥ・ザ・ラスト・チャンス・サルーン』

『リターン・トゥ・ザ・ラスト・チャンス・サルーン』は、1998年にリリースされたブルートーンズのセカンドアルバムです。前作のデビューアルバムから音楽性を進化させ、より骨太なロックサウンドを追求した作品として知られています。

特徴

このアルバムの特徴は、サウンド面での変化と、歌詞における遊び心とユーモアの増加です。バンドの中心人物であるマークは、「今の僕らにとって歌詞は二番手三番手。サウンドが何より大切なんだよ。音だけで人の心を動かせるバンドになりたいんだ」と語っており、オルガンの導入など、サウンドへのこだわりが強く感じられます。

アルバムタイトルには、バンドの当時の心境が反映されています。デビューアルバムの成功後、プレッシャーよりも「もう自分達はだめなんじゃないか？」という不安に襲われたとマークは語っています。「ラスト・チャンス・サルーン」という言葉には、このアルバム制作が、まるで最後のチャンスであるかのような覚悟で臨んだ彼らの心情が込められています。

商業的成功

商業的には、全英アルバムチャートで10位を記録し、16週にわたってチャートイン。ゴールド・ディスクにも輝きました。日本でもオリコンチャートで40位を記録し、ブルートーンズのアルバムとして日本で最も売れた作品となっています。

収録曲

1. トーン・ブルーズ - Tone Blooze
2. アンペインテッド・アリゾナ - Unpainted Arizona
3. ソロモン・バイツ・ザ・ウォーム - Solomon Bites the Worm
4. UTA - U.T.A.
5. 4デイ・ウィークエンド - 4-Day Weekend
6. スリージー・ベッド・トラック - Sleazy Bed Track
7. イフ - If...
8. ジャブ・ジャブ・バード - The Jub-Jub Bird
9. スカイ・ウィル・フォール - Sky Will Fall
10. エイムズ - Ames
11. ダウン・アット・ザ・レザヴォワー - Down at the Reservoir
12. ハード・ユー・ワー・デッド - Heard You Were Dead
13. ブロークン・スター - Broken Starr

アルバムの最後には、隠しトラック「A Woman Done Gone Left Me」が収録されています。

シングル

アルバムからは以下のシングルがリリースされました。

1998年　ソロモン・バイツ・ザ・ウォーム - 10位
1998年　イフ - 13位
1998年　スリージー・ベッド・トラック - 35位
1998年　4デイ・ウィークエンド - メールオーダーのみのリリース

こぼれ話

「アンペインテッド・アリゾナ」のタイトルは、映画「赤ちゃん泥棒」に登場する家具店の名前から取られています。また、「4デイ・ウィークエンド」のミュージック・ビデオは、日本人アニメーターの森本晃司が担当しています。

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