リッペ州教会

リッペ州教会：改革派とルター派が共存する教会

リッペ州教会は、[ドイツ]]福音主義教会]に加盟する20の福音主義州教会の一つです。本部をノルトライン・ヴェストファーレン州の[[デトモルトに置き、16万人以上の教会員を擁しています。この教会は、改革派とルター派の教会共同体が共存しているという特徴を持っています。

リッペ州教会の概要

加盟: [ドイツ]][[福音主義教会]
本部: ノルトライン・ヴェストファーレン州デトモルト
教会員数: 166,163人(2015年)
教会共同体: 改革派58、ルター派10

リッペ州教会は、ラインラント福音主義教会、ヴェストファーレン福音主義教会と讃美歌集を共同で編集するなど、他の州教会との連携も行っています。また、改革派教会共同体が多数を占めるため、世界改革派教会共同体や改革派連盟にも加盟しています。

管轄地域

リッペ州教会の管轄地域は、かつてリッペ自由州に属していたノルトライン・ヴェストファーレン州の一部です。ただし、地域行政区としてのリッペ郡と完全に一致しているわけではなく、ニーダーザクセン州の一部にも及んでいます。

歴史

リッペ州教会の歴史は、リッペ侯国史と深く結びついています。16世紀の宗教改革により福音主義教会が誕生し、1533年にはリッペ侯国全土に宗教改革が導入されました。その後、1605年にリッペ伯ジーモン6世が改革派教会信仰告白を導入したことで、改革派とルター派が共存する教会へと発展しました。

20世紀には、[ドイツ]]教会闘争や第二次世界大戦を経て、1948年にドイツ[[福音主義教会]に加盟し、現在に至ります。

組織と運営

リッペ州教会の最高指導者は州教会監督であり、教会総会で選出されます。教会総会は教会の議会として機能し、立法府としての役割も担っています。また、州教会事務局がデトモルトに置かれ、教会の運営を担っています。

教会共同体は教会地区(クラス)に分けられ、改革派教会地区が4つ、ルター派教会地区が1つあります。ルター派教会地区では、独自の礼拝式文を維持するための取り組みが行われています。

礼拝式文

リッペ州教会には、ルター派教会地区独自の礼拝式文が存在します。聖餐式の有無によって式文が異なり、それぞれの伝統を尊重した礼拝が行われています。

聖餐式のない礼拝式文(ルター派) の一例

1. 鐘楼で鐘を鳴らす
2. オルガン前奏
3. 初めの歌(賛美歌)
4. 交唱(救いの宣言)
5. 挨拶(サルタチオ)
6. 旧約聖書詩編朗読
7. グロリア・パトリ(栄唱)
8. 罪の告白
9. キリエ
10. グロリア唱
11. 讃美歌
12. 牧師/その日の祈り
13. 信徒聖書朗読者/聖書日課(旧約聖書、使徒書)朗読
14. 会衆/ハレルヤ唱
15. 賛美歌
16. 信徒聖書朗読者/聖書日課個所(福音書)朗読
17. 牧師/主なるあなたに栄光があるように(歌唱)
18. 会衆/キリストに誉れがあるように(歌唱)
19. [使徒信条]
20. 賛美歌
21. 牧師/ 説教
22. 賛美歌、あるいはオルガン独奏
23. 牧師/説教後の祈祷、告示(教会員消息報告、教会行事報告、案内)
24. [賛美歌]
25. 牧師/とりなしの祈り(会衆は起立する)
26. 主の祈り
27. 派遣の言葉
28. 祝祷
29. オルガン後奏



リッペ州教会は、改革派とルター派が互いを尊重し、協力しながら信仰生活を送るという稀有な特徴を持つ教会です。その歴史と組織、礼拝様式は、ドイツの教会史においても重要な位置を占めています。

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