リバー・ランズ・スルー・イット

『リバー・ランズ・スルー・イット』は、1992年に公開されたアメリカ映画です。コロンビア ピクチャーズが製作し、ロバート・レッドフォードが監督を務めました。原作はノーマン・マクリーンの小説「マクリーンの川」で、レッドフォードとリチャード・フリーデンバーグが脚本を手がけました。主演はクレイグ・シェイファーとブラッド・ピットが務めています。

映画の舞台は、1910年代から1920年代のアメリカ、モンタナ州ミズーラ。禁酒法時代、クーリッジ大統領の時代を背景に、スコットランド移民の厳格なマクリーン牧師を父に持つ、ノーマンとポールの兄弟の物語が展開されます。兄のノーマンは真面目な秀才、弟のポールは陽気な性格。二人を結びつけるのは、父から教わったフライ・フィッシングでした。

ノーマンはマサチューセッツ州のダートマス大学に進学し、故郷を離れます。一方、ポールはモンタナ州の州都ヘレナで新聞記者として働きながら、ポーカー賭博にのめり込んでいきます。数年後、大学を卒業したノーマンは故郷に戻り、独立記念日にジェシーという女性と出会い、恋に落ちます。ノーマンはシカゴ大学から英文学の教員としての採用通知を受け、ジェシーにプロポーズします。シカゴへ旅立つ直前、ノーマンとポールは父親と共にブラックフット川へ釣りに出かけ、ポールは大物を釣り上げます。しかし翌朝、ノーマンは警察から、ポールが何者かに殺害されたという知らせを受けます。

映画は、モンタナ州の雄大な自然、特に川の美しい映像と、フライ・フィッシングの優雅な描写が特徴です。第65回アカデミー賞では撮影賞を受賞し、ブラッド・ピットは若手俳優としての地位を確立しました。

主要キャスト
ノーマン・マクリーン：クレイグ・シェイファー（山寺宏一）
ポール・マクリーン：ブラッド・ピット（松本保典）
マクリーン牧師：トム・スケリット（田中信夫）
ジェシー・バーンズ：エミリー・ロイド（井上喜久子）

スタッフ
原作：ノーマン・マクリーン「マクリーンの川」
監督：ロバート・レッドフォード
脚本：リチャード・フリーデンバーグ
撮影：フィリップ・ルースロ
* 音楽：マーク・アイシャム

映画は、兄弟の絆、家族の愛、そして人生の儚さを、美しい映像と音楽で綴った感動的な作品です。フライ・フィッシングを通じて、人生の喜びや悲しみを分かち合うマクリーン家の姿は、観る者の心に深く響きます。

もう一度検索