ロバート・レッドフォード

チャールズ・ロバート・レッドフォード・ジュニア

チャールズ・ロバート・レッドフォード・ジュニア（1936年8月18日生まれ）は、アメリカ合衆国の著名な俳優であり映画監督・プロデューサーとして名を馳せている。彼はカリフォルニア州サンタモニカで生まれ、映画界においてその魅力的なルックスと高い演技力で知られるようになった。また、サンダンス・インスティテュートの設立者としても広く認知されており、映画教育とインディペンデント映画の促進にも寄与している。

若き日のレッドフォード

レッドフォードはカリフォルニア州サンタモニカにて育ち、父親の転勤に伴いバン・ナイズに移る。高校時代には野球に力を入れ、特待生としてコロラド大学に進学したものの飲酒問題から中退し、アートの道を目指してヨーロッパを旅する。しかし、挫折を経てアメリカに戻り、ユタ州で演劇を学ぶ。その後1959年にはブロードウェイデビューを果たし、テレビドラマでも小さな役を多数経験した。

映画界での成功

彼のキャリアが転機を迎えたのは、1969年の『明日に向って撃て!』への出演によるもので、この作品でポール・ニューマンとの共演により瞬く間にスターダムにのし上がる。1970年代には数々のヒット作に恵まれ、特に1973年の『スティング』での軽妙な演技は、高い評価を受け、アカデミー賞にもノミネートされた。

その後も『追憶』や『大統領の陰謀』など様々なジャンルの映画に出演し、彼の演技は観客に深く愛され続けた。1970年代のハリウッドで、彼はまさにカリスマ的存在となり、外見だけでなく演技力でも地位を確立していった。

監督業への挑戦

1980年、レッドフォードは監督業にも進出し、自らの初監督作品『普通の人々』が大成功を収める。この作品は彼にアカデミー監督賞をもたらし、その名声を確固たるものとした。翌年にはサンダンス・インスティテュートを設立し、新しい才能を発掘することに注力。サンダンス映画祭の開催は、独立系映画への道を開く重要な機会となった。

社会活動と私生活

彼の活動は映画界にとどまらず、環境問題やネイティヴ・アメリカン、LGBTの権利擁護活動にも取り組んでいる。リベラルな政治的スタンスを持ち、数々の社会運動にも関与している。また、私生活では1959年に結婚し4人の子供をもうけたが、1985年に離婚。その後、2009年に新たなパートナーと結婚した。

受賞歴と引退

レッドフォードは数々の受賞歴を持ち、2013年にはカンヌ国際映画祭で高い評価を得た。2016年には大統領自由勲章を受章するなど、アートに対する影響力を示す証とも言える受賞歴を持っている。彼は2018年に俳優業からの引退を発表し、長いキャリアに幕を下ろすこととなった。

レッドフォードの存在は、映画界における一つの象徴であり、彼の影響力は今なお広がりを見せている。彼の作品や活動は、人々に感動を与えるだけでなく、次の世代の映画製作者に多大な影響を与えている。

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