リュボーフィ・エゴロワ

リュボーフィ・イヴァーノヴナ・エゴロワは、1966年5月5日生まれ、トムスク州セヴェルスク出身の元クロスカントリースキー選手です。1980年代中盤から2000年代前半にかけて国際舞台で活躍し、冬季オリンピックにおいて、女性選手として史上最多となる6個の金メダルを獲得しました。

輝かしいキャリア

エゴロワは、1984年3月17日にクロスカントリースキー・ワールドカップにデビューしました。1980年代は際立った成績を残すことはできませんでしたが、着実に力をつけていきました。

1989-1990シーズンには、ワールドカップで2度の2位入賞を果たし、総合6位となりました。この頃から、その才能が開花し始めます。

1991年のノルディックスキー世界選手権では、リレーと30kmで金メダルを獲得し、ワールドカップ総合でも3位に入るなど、目覚ましい成長を見せました。

1992年のアルベールビルオリンピックでは、出場した5種目全てでメダルを獲得するという偉業を達成。金メダル3個、銀メダル2個という圧倒的な成績を残しました。

1993年ノルディックスキー世界選手権でも、金1、銀1、銅2、計4個のメダルを獲得。このシーズンのワールドカップでは総合優勝を果たし、名実ともにトップ選手としての地位を確立しました。

翌1994年のリレハンメルオリンピックでも、金メダル3個、銀メダル1個を獲得し、ワールドカップ総合でも2位となる活躍を見せました。同年には、その功績が認められ、ホルメンコーレン・メダルを受章しました（同時受章はヴラジーミル・スミルノフとエスペン・ブレーデセン）。

ドーピング問題と引退

1997年ノルディックスキー世界選手権では、2月23日の5kmで1位となりましたが、ドーピング検査で禁止薬物のブロマンタンが検出され、2月26日にメダルを剥奪されました。この影響で、繰り上がったエレーナ・ヴェルベが全5種目で金メダルを獲得することとなりました。

ドーピング問題以降は、1990年代前半のような圧倒的な成績を残すことはできませんでしたが、2002年のソルトレイクシティオリンピックの10kmでは5位に入賞するなど、依然として高い実力を維持していました。そして、2003年に現役を引退しました。

実績

クロスカントリースキー・ワールドカップでは、通算13勝（2位17回、3位11回）を挙げ、総合優勝1回を記録しています。

外部リンク

国際スキー連盟のプロフィール
Olympedia
ホルメンコーレンメダル受賞者一覧（PDF）
ホルメンコーレン大会優勝者一覧（PDF）
ドーピングによる資格停止に関する情報
Lyubov Yegorova （ロシア語）

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