ヴラジーミル・スミルノフ

ヴラジーミル・スミルノフは、1964年3月7日に旧ソ連（現カザフスタン）のシチュチンスクで生まれたクロスカントリースキー選手です。1980年代から1990年代にかけて、ソ連代表、そしてカザフスタン代表として国際舞台で活躍しました。

スミルノフは1982年にクロスカントリースキー・ワールドカップにデビューし、1986年に初勝利を飾りました。その後、1987年ノルディックスキー世界選手権のリレーで銀メダルを獲得、1988年カルガリーオリンピックでは30kmで銀メダル、15kmで銅メダルを獲得しました。

1989年ノルディックスキー世界選手権30kmで金メダルを獲得し、1990-1991シーズンのワールドカップでは総合優勝を果たしました。1991年のソ連崩壊後はカザフスタン代表として活躍し、1994年リレハンメルオリンピックでは50kmで金メダル、10kmとパシュートで銀メダルを獲得しました。同年にはワールドカップ総合優勝（2度目）とホルメンコーレンスキー大会15km優勝を果たし、ホルメンコーレン・メダルを受章しました。

1995年ノルディックスキー世界選手権では10km、30km、パシュートで金メダル、50kmで銅メダルを獲得しました。1998年長野オリンピックでは開会式で旗手を務め、競技ではパシュートで銅メダルを獲得しています。

1999年のアジア冬季競技大会では個人15kmと4×10kmリレーで金メダル、個人30kmで銀メダルを獲得し、このシーズン限りで現役を引退しました。

スミルノフはワールドカップで通算30勝を挙げ、2位21回、3位15回という記録を残しています。現役引退後は国際バイアスロン連合の副会長、国際オリンピック委員会委員（1998年～2004年）、2014年冬季オリンピックアルマトイ招致委員会委員長などを務めました。

スミルノフは、その卓越したスキー技術と競技に対する真摯な姿勢で、多くの人々に感動を与えました。彼の功績は、カザフスタンスポーツ界の発展に大きく貢献しています。

主な実績

オリンピック
1988年カルガリーオリンピック: 30km銀メダル、15km銅メダル
1994年リレハンメルオリンピック: 50km金メダル、10km銀メダル、パシュート銀メダル
1998年長野オリンピック: パシュート銅メダル
世界選手権
1987年オーベルストドルフ: 4×10kmリレー銀メダル
1989年ラハティ: 30km金メダル
1991年ヴァル・ディ・フィエンメ: 30km銀メダル、15km銅メダル
1995年サンダーベイ: 10km金メダル、30km金メダル、パシュート金メダル、50km銅メダル
ワールドカップ
1990-1991シーズン: 総合優勝
1993-1994シーズン: 総合優勝
ホルメンコーレンスキー大会
1994年: 15km優勝

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