リング・オブ・オナー

リング・オブ・オナー（Ring of Honor）

リング・オブ・オナー（ROH）は、2002年にアメリカで創設されたプロレス団体です。その設立者はロバート・ファインスティーンとゲーブ・サポルスキーで、彼らはプロレスリングの質に重きを置いた興行を展開しています。特に、ROHは高度なレスリング技術を特徴としており、エンターテインメント性が重視されるWWEやTNAとは異なり、プロレスそのものの魅力を追求しています。アメリカの北東部や東部を中心に定期的に興行を行い、熱心なファンを多く抱えることでも知られています。

歴史の歩み

ROHは2002年2月23日にフィラデルフィアで初の興行をスタートしました。この年は団体にとって記念すべき年であり、2005年11月には亡きエディ・ゲレロに追悼する興行を実施しました。2006年にはWWEの大イベント「WrestleMania」と並行する形でシカゴでの興行を行い、多くの観客を動員しました。

数年後の2008年にはブッカーが変わり、ギミック重視の選手を起用するなど新たな方針が打ち出されました。また、現在でも新日本プロレスをはじめとした日本の団体との業務提携を積極的に行い、ROH所属選手が日本で活躍する機会を増やしています。

日本との関係

ROHは試合内容を重視しているため、日本人選手との交流が多いことが特徴です。新日本プロレスやプロレスリング・ノア、DRAGONGATEなどとの提携関係により、両国の選手が互いの団体に参戦することがしばしばあります。特に、獣神サンダー・ライガーや鈴木みのる、オカダ・カズチカなど、多数の日本人レスラーがROHのリングに上がりました。

日本での興行も頻繁に行われ、08年9月には東京のディファ有明で日本大会を実施。以降も毎年、日本で合同興行を行うなど、日米間の交流を深めています。2年間の活動停止を経て、2022年4月にはAEWのトニー・カーンがROHを買収し、再び活動を再開しました。

主要なPPVイベント

ROHでは定期的にPPV（ペイ・パー・ビュー）イベントも開催しています。代表的なイベントには「Anniversary Show」「Supercard of Honor」「Best in the World」「Death Before Dishonor」「Glory By Honor」「Final Battle」などがあります。これらのイベントは団体の目玉として位置付けられ、ファンの注目を集めます。

所属選手

ROHには多くの才能ある選手が在籍しており、男子選手としてはアダム・ブルックス、ジェイ・リーサル、ケニー・キング、マット・テイヴェンなどが知られています。女子選手も同様に活躍しており、アティーナやアンジェリーナ・ラブ、ケリーアンなどがその一例です。また、団体の運営やレフェリー、リングアナウンサーなど、様々なスタッフが団体の円滑な運営を支えています。

総じて、リング・オブ・オナーはプロレスの魅力を追求し続ける団体であり、その独自のスタイルは多くのファンに支持されています。今後の動向にも期待が寄せられています。

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