リンダ (アルバム)

アン・ルイスの7枚目のスタジオ・アルバム『リンダ』（LINDA）は、1980年7月21日にビクターレコードから発売されました。レコードの規格品番はSJX-20012、CTはKLA1117です。

このアルバムは、アン・ルイス自身のミドルネームである「リンダ」をタイトルに冠した初のセルフ・プロデュース作品です。それまでの彼女のイメージを刷新する意欲作として、発売当時から注目を集めました。

収録曲は、ポップス、テクノポップ、ロックンロールなど、バラエティ豊かなジャンルに渡っています。当時、アン・ルイスのバックバンドを務めていたブラッド・ショットが、アルバムの大半の楽曲の編曲を担当し、サウンド面を支えました。

カバー曲も収録されており、A-3「タイム・オブ・ザ・シーズン」はイギリスのバンド、ゾンビーズの楽曲、B-1「ニュー・ライジング・スター」はイギリスのロックバンド、ウィッシュボーン・アッシュの楽曲をそれぞれカバーしています。また、B-3「グッド・バイ・マイ・ラヴ」は、1974年4月に発売された6枚目のシングル表題曲をリメイクしたもので、一部がインタールードとして使用されています。

特筆すべきは、竹内まりやからアン・ルイスへの結婚祝いとして贈られたタイトル曲のA-9「リンダ」です。この楽曲は、アルバム発売後間もなくシングルカットされ、アルバムの代表曲の一つとなりました。

CDは1990年に再発盤が発売されましたが、その後長らく廃盤の状態が続いていました。しかし、2013年8月28日にタワーレコード限定で23年ぶりに再発売が実現し、話題を呼びました。さらに、2022年3月2日にはMEG-CDでの取り扱いも開始され、再び注目を集めています。

アルバム『リンダ』は、アン・ルイスの新たな一面を引き出した作品として、彼女のキャリアの中でも重要な位置を占めています。多彩な音楽性とセルフ・プロデュースという挑戦、そして豪華な作家陣の参加が、このアルバムを特別なものにしています。

[外部リンク]
第35回 アン・ルイス「リンダ」(1980年) – MUSICGUIDE
LINDA アン・ルイス – SOUNDFINDER
* ALBUM リンダ 記憶の記録LIBRARY

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