リンダパブリッシャーズ

株式会社リンダパブリッシャーズの概要

株式会社リンダパブリッシャーズは、2006年5月に日本で設立された出版社です。この会社は、映画やテレビドラマの原作となる小説やノンフィクションの出版を主な業務としていました。初めての出版作として登場した『おっぱいバレー』は、特に注目を集め、2009年には映画化もされる大ヒットとなりました。この作品を皮切りに、リンダパブリッシャーズは『恋する日曜日　私。恋した』などの数々の代表作を次々と世に送り出しました。

2009年3月期には、同社の売上は21億円に達し、順調に成長を遂げていました。そんな中、2008年3月には、カルチュア・コンビニエンス・クラブの子会社であるトップ・パートナーズと資本・業務提携を結び、同年12月には同グループによって全株式が取得され、子会社として新たな体制を整えました。2014年5月には、再びトップ・パートナーズが全株式を取得し、さらなる強化が図られました。

また、リンダパブリッシャーズはカルチュア・コンビニエンス・クラブとニッポン放送と共に、「日本エンタメ小説大賞」を開催するなど、エンターテインメント事業への関与も積極的に行っていました。しかし、2015年に入ると、その資本関係を解消することとなり、企業の側面からのサポートが薄くなり始めます。

その後、同社は新たなヒット作に恵まれず、困難な時期を迎えました。2016年には、ライトノベルレーベル「レッドライジングブックス」を立ち上げ、「WEB投稿小説大賞」を開催するなどして新たな挑戦を続けましたが、2017年には新刊の発行を停止することを発表し、経営の危機が色濃く表面化しました。これを受けて、2018年9月5日、東京地方裁判所から破産手続き開始決定が下される事態に至り、最終的に2019年2月1日には法人格が消滅しました。

主な作品

リンダパブリッシャーズが手掛けた主な作品には次のようなものがあります。

• - おっぱいバレー

映画化された代表作。

• - 恋する日曜日　私。恋した

エンタメ志向の作品。

• - 東京少女

優れた青春小説。

• - 99のなみだ

感動的なストーリー。

• - 小野寺の弟・小野寺の姉

家族愛をテーマにした作品。

• - 泣き虫ピエロの結婚式

心温まる物語。

• - チート薬師のスローライフ 異世界に作ろうドラッグストア

（レッドライジングブックス、全2巻で発行後、一二三書房のブレイブ文庫で2018年に復刊し、シリーズが続いています。）

リンダパブリッシャーズは、その短い歴史の中で多くの成功を収めた一方、経営環境の変化に翻弄される結果となりました。

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