リ・ボ・ン

シングル「リ・ボ・ン」の魅力と背景

「リ・ボ・ン」は、堀ちえみが1985年1月23日にキャニオン・レコードからリリースした13枚目のシングルです。この曲は、オリコン・シングルチャートで前作『クレイジーラブ/愛のランナー|クレイジーラブ_愛のランナー』に引き続き、週間最高2位の好成績を収めました。売上枚数は15.3万枚に達し、多くのファンに支持されたことがうかがえます。また、TBS系番組『ザ・ベストテン』では最高順位8位を記録し、1983年の『さよならの物語』以来、9曲目の10位以内のランクインを達成しました。

堀ちえみにとって「リ・ボ・ン」は特別な意味を持つ楽曲です。この曲がディレクターの渡辺有三によって届けられた時、彼女はザ・ランチャーズのギターサウンドを思い起こし、その魅力に惹かれたと語っています。実際、この曲の音楽的な特徴が彼女にとってどれほど影響を与えたかがわかります。さらに、2004年には新録バージョンが制作され、岩崎良美や石川ひとみを迎えた「ぼくらの同窓会コンサート」で特別な形で披露されました。この新しいバージョンは、後にベストアルバム『シングルスII』に収録され、多くのファンに再び愛されました。

「リ・ボ・ン」と同時に収録されたB面曲「君は僕じゃない、僕は君じゃない」も、三浦徳子が作詞を手がけ、堀の独特の歌声によってしっかりとした印象を残しました。音楽的には、編曲に萩田光雄が参加し、これらの楽曲が堀のスタイルを引き出す要素となりました。

堀ちえみはプライベートでも試練を抱えています。2019年2月、彼女はTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』に出演し、自身が口腔癌と舌癌に罹患していることを明かしました。番組の終盤では、手術に備えた覚悟を語りながら、自身の代表曲「リ・ボ・ン」を歌唱しました。この時の彼女の姿は、ファンにとって感動的で勇気を与えるものでした。特に、「私が歌う姿は最後になるかも知れないと覚悟の上で、今歌いたい」という言葉は、彼女の強い意志と音楽への愛情を感じさせました。そして手術を終えた後も、「負けません。ハイ、負けない！頑張ります」という決意を新たにし、闘病生活を続ける姿勢を示しています。

収録曲

1. リ・ボ・ン
- 作詞：三浦徳子
- 作曲：松田良
- 編曲：萩田光雄
2. 君は僕じゃない、僕は君じゃない
- 作詞：三浦徳子
- 作曲：林哲司
- 編曲：萩田光雄

このように、「リ・ボ・ン」は堀ちえみの音楽キャリアにおいて非常に重要な役割を果たしており、彼女の美しい声と強いメッセージが多くの人々に愛され続けています。音楽の中で表現される感情や思いが、彼女の音楽活動と深く結びついていることは、ファンにとっても大切な価値であると言えるでしょう。

もう一度検索