リージョナルウィメンズセブンズ

リージョナルウィメンズセブンズ：女子7人制ラグビーの登竜門

2018年に創設された「リージョナルウィメンズセブンズ」は、日本ラグビーフットボール協会主催の女子7人制ラグビーの交流大会です。上位リーグである「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」への昇格を懸け、全国の高校、大学、クラブチームがしのぎを削る、日本の女子ラグビー界において重要な大会となっています。

大会概要と目的

この大会は、2014年に始まった「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」の下位リーグとして設立されました。上位リーグである「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」には12チーム（コアチーム）が参加しており、リージョナルウィメンズセブンズの上位チームは、入替戦を経てこのコアチーム入りを目指します。競技力向上を促進し、より多くの選手に活躍の場を提供することが、大会設立の大きな目的です。

大会沿革：コロナ禍の影響と柔軟な対応

2018年の第1回大会では、関西大会と関東大会の上位チームが、入替戦で太陽生命ウィメンズセブンズシリーズへの昇格を争いました。しかし、2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行により大会は中止。2021年は規模を縮小して開催されましたが、上位リーグとの入替戦は見送られました。

2022年も大会は開催されませんでしたが、2023年3月に「リージョナルウィメンズセブンズ2022」として全国大会が開催されました。これは、2020年の中止と入替戦見送りの影響を考慮した、選手の競技機会確保のための措置です。同年の5月から7月には、この大会の上位4チームが太陽生命ウィメンズセブンズシリーズに合流、16チームによる拡大版シリーズが繰り広げられました。その後8月に行われた入替戦では、上位リーグからの降格チームやリージョナルウィメンズセブンズからの昇格を希望するチームが激突。新たなチームが太陽生命ウィメンズセブンズシリーズへの切符を手にしました。

2024年には「昇格大会」が予定されており、更なるリーグ戦の活性化が期待されます。

大会記録：各年の参加チームと結果

リージョナルウィメンズセブンズは、年によって参加チーム数や開催方法が変更されています。2018年から2023年までの大会記録からは、多くのチームが参加し、激しい優勝争いが繰り広げられてきたことが分かります。各年の優勝チームや入替戦の結果、そして参加チームの変遷は、女子7人制ラグビー界の盛り上がりと発展を物語っています。

2018年、2019年は関西大会と関東大会を開催し、それぞれの上位チームが入替戦に進出。2021年は関東大会と関西大会が開催され、上位大会との入替戦は行われませんでした。2022年は開催を見送られ、2023年には全国大会と入替戦が開催されました。開催記録には、各大会の開催日、場所、参加チーム、優勝チームなどが詳細に記録されています。

過去の記録からは、地域を代表する強豪チームから、大学やクラブチームまで幅広い層のチームが参加していることがわかります。

試合方式：予選プールと順位決定トーナメント

2023年3月に行われた「リージョナルウィメンズセブンズ2022」の試合方式を例に挙げると、2日間の日程で予選プールと順位決定トーナメントが実施されました。予選プールでは各チームが総当たり戦を行い、得られた勝点によって順位が決定されます。決勝トーナメントでは、予選プールの順位ごとに試合が行われ、同点の場合は延長戦（ゴールデンスコア方式）で勝敗が決まります。

今後の展望

リージョナルウィメンズセブンズは、日本の女子7人制ラグビーの基盤を支える重要な大会です。今後、さらに多くのチームが参加し、より高いレベルでの競技が展開されることで、日本代表チームの強化にも大きく貢献することが期待されます。上位リーグへの昇格を賭けた熱戦は、日本の女子ラグビー界の未来を担う選手の活躍の場であり続けていくでしょう。

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