リーゼングロス

リーゼングロスの概略

リーゼングロス（欧字名:Riesengross、1979年5月4日 - 2007年3月31日）は、日本の競走馬および繁殖牝馬であり、1982年の桜花賞優勝馬として名を馳せました。彼女の半妹には1983年度優駿賞最優秀3歳牝馬のマーサレッドやエリザベス女王杯を制したタケノベルベットがいます。

生涯

デビュー前の経歴

リーゼングロスはタケノダンサーという牝馬から生まれ、1974年には繁殖牝馬としてスタートしましたが、長い間産駒を持つことはできませんでした。1978年にようやく生まれた初仔は、父がラフィンゴラの牝馬でした。続いて内国産種牡馬のアローエクスプレスとの配合によって1979年5月4日に誕生したのがリーゼングロスです。誕生時には「福舞」と名付けられ、性格はおとなしく人懐っこいものでしたが、成長する過程で皮膚病にかかり、その後は気性が変わってしまいました。最終的に三島武に所有され、競走馬名リーゼングロスはドイツ語で「大いなるもの」を意味します。

競走馬としての活動

3歳（1981年）

リーゼングロスは美浦トレーニングセンターの新関力厩舎に入厩。デビュー戦では札幌競馬場の新馬戦で優勝し、続くレースでは一時不振に陥りましたが、11月28日の黒松賞で再び勝利を収めました。12月の3歳牝馬ステークスでは8着に終わり、これを機に休養を取ることとなりました。

4-5歳（1982-83年）

1982年、リーゼングロスは桜花賞を控えた阪神4歳牝馬特別に出走し、7番人気にもかかわらず2着に入賞。その後、4月11日に行われた桜花賞では優勝を果たしました。特にその勝利は、当時の競馬においても高く評価され、コースでの優れたパフォーマンスが秀逸でした。続いて優駿[[牝馬]]（オークス）に挑みましたが、途中での不利が響き2着となりました。

競走から復帰後は様々なレースに挑戦しましたが、徐々に脚部に不安を抱え、最終的には競走馬としての生活を引退せざるを得ませんでした。

繁殖牝馬としての業績

引退後は北海道の小笠原隆牧場にて繁殖牝馬に転身。初仔の鹿毛の牝馬アインリーゼンは中央競馬でデビューし、優駿[[牝馬]]で3着に入るほどの活躍を見せました。以降、リーゼンシュラークやエンゲルリーゼンなど数々の優秀な産駒を世に送り出し、母系としての地位を確立しました。左を守るようにして多くの後継たちを育んでいきましたが、2007年には老衰で28歳という長い生涯を閉じました。

リーゼングロスは、その短い現役時代にもかかわらず、競馬界に深い足跡を残し、多くのファンに愛された存在でした。彼女の名は今でも多くの競馬ファンの心に刻まれています。

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