ルイジアナダウンズ競馬場

ハラーズ・ルイジアナダウンズ：ルイジアナ州の競馬とエンターテイメントの中心地

ルイジアナ州ボージャーシティに位置するハラーズ・ルイジアナダウンズは、競馬場、カジノ、ホテルが一体となった複合娯楽施設です。シーザーズ・エンターテイメントが所有・運営するこの施設は、1974年の開業以来、ルイジアナ州、ひいてはアメリカ南部の競馬ファンにとって重要な存在となっています。

開業と発展：競馬産業における足跡

ショッピングセンター開発の先駆者としても知られる実業家エドワード・J・デバートロによって建設されたルイジアナダウンズは、彼の最後の競馬場建設プロジェクトでした。1974年10月30日の開業当日は、15000人を超える熱心なファンが詰めかけ、その盛況ぶりは施設の将来を予感させました。デバートロは、オハイオ州のシスルダウン競馬場、オクラホマ州のレミントンパーク競馬場なども建設しており、アメリカの競馬場建設に大きく貢献した人物と言えるでしょう。

スーパーダービー：栄光と変遷

ルイジアナダウンズを代表する競走、スーパーダービーは1980年に創設されました。当時の3歳馬競走としては破格の50万ドルという高額な賞金総額が、多くの優秀な競走馬を集めることに成功しました。第1回スーパーダービーでは、ベルモントステークス優勝馬テンパランスヒルが優勝。同時に、史上3頭目の獲得賞金100万ドル突破という偉業を達成しました。その後、スーパーダービーはトラヴァーズステークス、ブリーダーズカップへと続く、アメリカ競馬界の王道路線としての役割を果たし、数々の名馬がその舞台を踏みました。しかし近年は、他の競馬場の競走の台頭により、その役割は薄れ、現在は格付けのない競走として開催されています。

ハラーズ・エンターテイメントによる買収と現在の運営

2002年12月、ハラーズ・エンターテイメント（現シーザーズ・エンターテイメント）がルイジアナダウンズを買収しました。それ以降、同社のもとで運営され、競馬場としての機能に加え、カジノやホテルといったエンターテイメント施設も充実させています。

レースの種類と開催時期

ルイジアナダウンズでは、主にサラブレッド競走が5月初旬から10月にかけて開催されます。当初はサラブレッド競走のみでしたが、2004年11月からはクォーターホース競走も開催されるようになり、1月から3月にかけて行われています。サラブレッドとクォーターホースの両方を鑑賞できる点は、同施設の魅力のひとつとなっています。

まとめ：競馬とエンターテイメントの融合

ハラーズ・ルイジアナダウンズは、単なる競馬場にとどまらず、カジノやホテルを併設した複合施設として、多様なエンターテイメントを提供しています。長年に渡る歴史と、スーパーダービーをはじめとする数々の競走、そしてサラブレッドとクォーターホースの両方を網羅したレーススケジュールは、多くのファンを魅了し続けています。今後も、ルイジアナ州のエンターテイメントの中心地として、その発展が期待されます。

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