ルイス・メンドーサ

ルイス・アロンソ・メンドーサ：メキシコ出身のベテラン右腕

ルイス・アロンソ・メンドーサは、1983年10月31日生まれ、メキシコ合衆国ベラクルス州出身の元プロ野球選手（投手）です。右投右打で、現在はメキシカンリーグのグアダラハラ・マリアッチスのGMを務めています。日本では「メンディ」の愛称で親しまれました。

MLBでのキャリア

2000年にボストン・レッドソックスとアマチュア・フリーエージェントとして契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、サンディエゴ・パドレスへの移籍と復帰を経て、2006年にテキサス・レンジャーズへトレードされました。2007年9月8日にはMLBデビューを果たし、2008年には25試合に登板しましたが、防御率は8.36と苦戦しました。2009年には3Aでノーヒットノーランを達成するも、MLBでの登板は1試合にとどまりました。

2010年、カンザスシティ・ロイヤルズへ移籍。2011年には3Aで2度目のノーヒットノーランを達成しますが、誤審による記録上の失策が記録されました。2012年にはMLBで自己最多の30試合に登板し、8勝を挙げ、規定投球回にも到達しました。2013年にはWBCメキシコ代表として出場。MLBでは15試合に登板しましたが、2勝6敗に終わり、シーズン後にはFAとなりました。しかし、メキシコのウィンターリーグではMVPを獲得しました。

NPBでのキャリア

2013年11月12日、北海道日本ハムファイターズと契約。背番号は15。2014年4月1日のソフトバンク戦で来日初登板・初先発・初勝利を同時に記録しました。これは、外国人投手としては2003年のクリス・シールバック以来の快挙でした。同年は26試合に登板し7勝13敗。2015年は26試合に登板、10勝8敗を記録。この活躍により、球団と再契約しました。

2016年には、主に先発として23試合に登板。チームはリーグ優勝を果たしましたが、メンドーサ自身は7勝8敗と負け越しました。日本シリーズではリリーフとして登板し、2回1死満塁のピンチで5回2/3を無失点に抑える好投を見せ、チームの日本一に貢献しました。2017年には、WBCメキシコ代表として出場。チーム合流後、開幕から20試合に先発登板しましたが、3勝7敗と勝ち星には恵まれず、移籍を希望しました。そして、2017年8月30日、阪神タイガースが獲得を発表、背番号は75。

阪神では、9月3日の中日戦でセ・リーグ初登板を果たしましたが、敗戦投手となりました。その後、9月18日の広島戦では5回2失点と好投しましたが、チームは敗れました。シーズン終了後には退団となりました。

メキシカンリーグでのキャリアと引退後

2018年4月17日、メキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズに入団。2019年には野球メキシコ代表として来日し、日本代表との強化試合に登板。2020年1月31日にはプエブラ・パロッツと契約しました。2020年シーズン限りで現役を引退し、2021年からはグアダラハラ・マリアッチスのGMに就任しました。

プレースタイル

スリークォーターから投げ込む、最速150km/hのストレートと、スライダー、チェンジアップ、カーブを操る本格派右腕です。制球力と投球術を武器に、先発ローテーションの一角を担いました。

詳細情報

NPB初記録
初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利：2014年4月1日、対福岡ソフトバンクホークス1回戦
初奪三振：同上、4回裏に今宮健太から見逃し三振
初完投・初完投勝利：2014年9月11日、対福岡ソフトバンクホークス23回戦
初打点：2017年9月10日、対横浜DeNAベイスターズ20回戦、2回裏に濵口遥大から左犠飛
背番号
32 （2007年）
46 （2008年 - 2009年）
39 （2010年 - 2013年、2018年 - 2020年）
15 （2014年 - 2017年途中）
75 （2017年途中 - 同年終了）

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧 M
メキシコ出身のメジャーリーグベースボール選手一覧
北海道日本ハムファイターズの選手一覧
* 阪神タイガースの選手一覧

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