ルイス・ロペス (1973年生の内野手)

ルイス・ロペス：異国の地で輝き、記憶に残る助っ人

ルイス・ロペス（Luis Lopez）は、1973年10月5日、アメリカ合衆国ニューヨーク州出身。内野手として、独立リーグ、MLB傘下のマイナーリーグ、そして日本のプロ野球、メキシカンリーグなど、多岐にわたる舞台で活躍した。

多様なキャリア

1995年、独立リーグであるノーザンリーグのセントポール・セインツでプロとしてのキャリアをスタート。翌1996年からは、トロント・ブルージェイズ傘下のマイナーリーグでプレーし、2001年にMLB初昇格を果たす。その後もオークランド・アスレチックスやアトランタ・ブレーブス傘下のマイナーチームを渡り歩き、2004年にはモントリオール・エクスポズでもプレーした。

楽天イーグルスでの挑戦

2005年、新設球団・東北楽天ゴールデンイーグルスに、打線の中核を担う存在として期待され入団。オープン戦から好調を維持し、本拠地開幕戦では球団外国人選手として初のホームランを放つなど、鮮烈なデビューを飾った。シーズンを通して118試合に出場し、打率.223ながら12本塁打、得点圏打率.314を記録。しかし、粗削りな打撃や守備での課題も露呈し、1年限りで戦力外通告を受けた。

その後

帰国後は、アメリカン・アソシエーション、アトランティックリーグ、メキシカンリーグなど、再び様々なリーグでプレー。2008年からはアトランティックリーグのブリッジポート・ブルーフィッシュに所属し、主に三塁手として活躍。2012年にはオールスターにも出場し、2014年には球団通算安打記録を更新。同年、球団の「Wall of Honor（名誉の壁）」の第一号として表彰され、現役を引退した。

プレースタイルと人物像

楽天時代は、三振や守備範囲の狭さが目立つ一方で、ハッスルプレーで観客を沸かせる場面もあった。応援歌は、楽天の応援団が制作した選手別応援歌の第1号で、「ドリフ大爆笑」のオープニングテーマの替え歌が使用された。マイナーリーグでは首位打者の経験もあり、本来は鋭いライナーを飛ばすタイプの打者であった。

楽天での記録

• - 初出場・初先発出場：2005年3月26日、対千葉ロッテマリーンズ戦
• - 初安打・初打点：2005年3月29日、対福岡ソフトバンクホークス戦
• - 初本塁打：2005年4月1日、対西武ライオンズ戦

ルイス・ロペスは、楽天イーグルス黎明期を支えた助っ人外国人として、その名と記憶をファンに刻み込んだ。

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