ルグロリュー

ルグロリュー (Le Glorieux)

ルグロリューは、イギリスで生産されたサラブレッドで、その競走人生の中で19戦を戦い、6勝を挙げた名馬です。彼は主にフランスを拠点としながらも、ドイツ、アメリカ、日本、オーストラリアでレースに出走し、全世界の競馬ファンにその名を知られる存在となりました。

特に1987年に優勝したジャパンカップは、彼のキャリアハイライトと言えるでしょう。このレースへの出走は、フランスの競走馬サジードの参加辞退を受けてのものでした。ルグロリューはその際、道中で逃げるレジェンドテイオーを制し、ムーンマッドネスの後ろにつけながらレースを進めました。

最後の直線に入ると、残り200メートルで先頭に立ち、そのままサウスジェットやダイナアクトレスらを抑えてゴール。ルグロリューはこのレースを当時の日本レコードタイムで制し、名馬としての地位を固めました。

ルグロリューの競走成績には、他にも多くの勝利が含まれています。2歳の時には7戦を行い、1勝を収めました。3歳時には特に活躍し、11戦中5勝を挙げ、ドイツ・G3のシュタイゲンバーガー・ホテル大賞や、G2のヘルティー国際大賞、さらにはG1のベルリン大賞、アメリカ合衆国のワシントンDCインターナショナルといった重要なレースでも優勝を果たしました。ただし、4歳時には1戦を行ったものの、その年は勝利を収めることができませんでした。

引退後はフランスのメズレー牧場で種牡馬としての生活を始めます。彼は競走馬としてはG2勝ち馬を1頭しか輩出しなかったものの、障害競走ではビッグバックスという名馬に母の父としてその影響を残しました。ビッグバックスはワールドハードルで4連覇を達成し、イギリスのハードルG1を9勝した名馬です。

ルグロリューは、2010年にロジサンジェルマン牧場で余生を過ごしながら天寿を全うしました。彼のレースでの活躍は後世の競馬ファンに語り継がれ、現在も多くの愛好者に尊敬され続けています。競馬界において彼は、優れた能力と特異なキャリアの持ち主として、記憶に残る存在です。

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