ルンド大学

ルンド大学の概要

ルンド大学（Lund University）は、スウェーデンの南部、スコーネ県のルンド市に位置する歴史的な大学です。この大学は1666年に設立され、スウェーデンにおける大学としては二番目に古いものとなっています。元々は「アカデミア・カロリーナ」として知られており、ウプサラ大学やストックホルム大学などと並び、スウェーデンの名門大学として認知されています。特にQS World University Rankingsにおいては、2013年度に67位を記録し、北欧全体で見ても1位となる評価を受けました。

大学のメインキャンパスはルンド市内にありますが、周辺のマルメやヘルシンボリにもキャンパスを展開し、地域に根ざした教育を行っています。また、国際化にも力を入れており、世界中の50以上の国と660を超える大学と提携関係を結んでいます。2014年には、スウェーデンへの留学志望者のうち、3分の1がルンド大学を選んだという実績もあります。

大学の歴史

ルンド大学は、デンマークとの北方戦争の影響を受けた歴史を持ち、その設立はカール10世グスタフによる大学設立の申し出から始まりましたが、実際の開校は1666年12月19日であり、2年後の1668年1月28日に公式な開会式が行われました。ただし、1676年から1682年の間はスコーネ戦争により一時的に活動が停止していました。

教育と研究

教育活動において、ルンド大学では多くの講義がスウェーデン語で行われていますが、国際的な学生にも対応するため、英語によるプログラムも充実しています。2014年時点では、学部で5つ、大学院修士課程では90を超えるプログラムが英語で提供されています。

大学は以下の学部で構成されており、それぞれが専門的な研究と教育を行っています:

• - 法学部
• - 社会科学部
• - 人文・神学部
• - 経済経営学部
• - 工学部
• - 理学部
• - 医学部
• - 芸術学部
• - イングヴァル・カンプラード・デザインセンター

学生生活

ルンド大学の学生達は「ネーション」と呼ばれる学生クラブに所属することが一般的です。これらのネーションは元々、同じ地域出身者の集まりから始まりましたが、現在ではすべての学生が加入でき、様々なイベントを通じて活気あふれる学生生活を楽しんでいます。現在、ルンド大学には13のネーションが存在し、ナイトクラブやパブの活動が盛んです。学生が他のネーションに参加することも容易です。

また、別途ルンド大学のために設立されたAF住宅という組織が、大学生向けの住宅を提供しています。しかし、4万人以上の学生に対し、約5,600室の住宅は不足しているため、学生は希望する住居が満たされるまで待つことも少なくありません。

主な出身者

ルンド大学は多くの著名な人物を輩出しており、ノーベル賞受賞者やスウェーデンの首相などもその中に含まれています。特に、アービド・カールソンやマンネ・シーグバーンは、この大学出身の著名な卒業生です。日本との関係も深く、数多くの日本人留学生がここで学んでいます。

ルンド大学はその歴史、教育、水準、そして国際的なネットワークにおいて重要な役割を果たしており、今後も国内外の学生にとって魅力的な教育機関であり続けるでしょう。

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