ルーク・ロングリー

ルーク・ロングリー（Lucien James Longley、1969年1月19日 - ）は、オーストラリア、ビクトリア州メルボルン出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはセンターで、NBAのシカゴ・ブルズで2度目の3連覇に貢献したことで知られています。身長218cm、体重132kgという恵まれた体格の持ち主でした。

プロ入りとシカゴ・ブルズでの活躍

ニューメキシコ大学を経て、1991年のNBAドラフトでミネソタ・ティンバーウルブズから7位指名を受けNBA入りを果たします。1993-1994シーズンにシカゴ・ブルズへトレードされ、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンらと共に、1995-1996シーズンから3連覇を達成しました。

ロングリーは、スター選手ではありませんでしたが、高い身長を生かしたディフェンスと、正確なペリメーターシュートやベビーフックを武器に、ブルズの勝利に大きく貢献しました。特に、角度のないベースラインからのペリメーターシュートの精度が高く、ジョーダンがドライブで相手を引きつけ、フリーになったロングリーへパスを出し、ジャンパーを決めるという得点パターンは、当時のブルズの定番でした。

ファンに愛された存在

ロングリーがボールを持つと、ファンは「ルーク」と声援を送りました。それはブーイングのように聞こえましたが、実際には彼への愛情表現であり、彼はシカゴのファンから非常に愛されていました。デニス・ロッドマンが欠場した試合で、彼の真似をしてユニフォームを観客席に投げ込んだ際、ファンがユニフォームをロングリーに投げ返したというエピソードも残っています。

その他の活躍と引退

1998-2000年はフェニックス・サンズ、2000-2001年はニューヨーク・ニックスでプレーし、現役を引退しました。2000年には、母国オーストラリアで開催されたシドニーオリンピックにオーストラリア代表として出場し、4位入賞に貢献しました。

プレイスタイルとエピソード

ロングリーは、普段は温和な性格ですが、試合では熱くなることもありました。1995-1996シーズンのプレシーズンマッチでは、クリス・ウェバーと乱闘騒ぎを起こし、出場停止処分を受けました。また、サーフィンで怪我をしてシーズン中に欠場したこともあります。

NBAファイナルでは、重要な場面で得点を重ね、チームの勝利に貢献しました。1996年の第4戦では19得点、1997年の第5戦（通称「Flu Game」）では12得点を記録しています。

ルーク・ロングリーは、派手なプレーこそありませんでしたが、堅実なプレーとチームへの貢献で、シカゴ・ブルズの黄金時代を支えた名センターとして、多くのファンに記憶されています。

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