ルーディたちへのメッセージ

ルーディたちへのメッセージ (A Message to You Rudy)

「ルーディたちへのメッセージ」（A Message to You Rudy）は、ジャマイカ系イギリス人のダンディ・リヴィングストンが1967年に発表した楽曲です。オリジナル・バージョンのタイトル表記は「Rudy, A Message to You」となっています。

この曲は、スペシャルズによるカバー・バージョンも広く知られており、全英10位を記録するほどのヒットとなりました。

オリジナル・バージョン

ダンディ・リヴィングストンは、ジャマイカの不良少年たち、いわゆる「ルードボーイ」（ルーディ）に向けて警告を発する曲のアイデアを思いつきました。

「馬鹿騒ぎはもうやめるんだ／将来のことを考えろ／これは俺からのメッセージだ／さもなきゃお前らみんな結局ムショ行きだぞ」というメッセージを込めた歌詞をすぐに書き上げ、1日か2日後には、ロンドンのマクシマム・サウンズ・スタジオでレコーディングを行いました。エンジニアはヴィック・キアリーが担当しました。

リヴィングストンによれば、レコーディング当日は非常に寒く、スタジオではとりあえずガイドボーカルとして歌うように指示され、そのつもりで歌ったそうです。しかし、周囲はそのガイドボーカルを非常に気に入り、録り直しは行われませんでした。彼は曲にトロンボーンが必要だと考え、約1週間後、リコ・ロドリゲスをスタジオに呼び、ペプシという名前のテナーサックス奏者と共にイントロのフレーズを同時に演奏させました。

1967年7月にシングルとして発売されたこの曲は、3万枚を売り上げ、レコード・ミラー誌のR&Bシングルチャートで9位を記録しました。

同年12月には、バーミンガム出身のバンド、The Locomotiveのデビューシングル「Broken Heart」のB面に収録されました。

スペシャルズのバージョン

1979年10月12日、スペシャルズのセカンド・シングルとして発売されました。エルヴィス・コステロがプロデューサーを務め、彼らのバージョンでもリコ・ロドリゲスがトロンボーンを演奏しました。トランペットはディック・カテルが担当しました。同年10月19日に発売されたファーストアルバム『The Specials』に収録されています。

このバージョンは全英シングルチャートで10位を記録し、アイルランドで19位、オーストラリアとニュージーランドで29位、オーストリアで7位を記録するなど、世界的にヒットし、ゴールドディスクに輝きました。

この曲は、時代を超えて愛されるスカの名曲として、音楽史にその名を刻んでいます。

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