レオナルド3世トッコ

レオナルド3世トッコ：最後のエピロス専制侯

レオナルド3世トッコ（生年不詳 - 1499年）は、15世紀にエピロス専制侯国を統治した最後の君主です。彼はまた、アドリア海の島々、特にケファロニア島の領主（伯）でもありました。

生涯

レオナルド3世は、オルシーニ家の血を引くアルバニア系の貴族、トッコ家の出身でした。父はエピロス専制公カルロ2世トッコ、母はラモンディナです。1448年10月に父が亡くなると、レオナルド3世はエピロス専制公の地位を継承しました。

しかし、その治世は長くは続きませんでした。1449年、オスマン帝国の侵攻を受け、エピロス専制侯国は征服され、オスマン帝国の支配下に入ります。レオナルド3世はケファロニア島に所領を維持し、伯として統治を続けましたが、1479年にはその地もオスマン帝国に奪われ、ナポリ王国への亡命を余儀なくされました。

ナポリへ亡命した後も、レオナルド3世はエピロス専制公の称号を使い続けました。彼の長男であるカルロ3世トッコもまた、エピロスの後継者を名乗っています。
1499年、レオナルド3世はナポリ王国で死去しました。

子女

レオナルド3世は、セルビア人の妃ミリカ・セルビアとの間に、以下の子供をもうけました。

カルロ3世トッコ（1464年〜1518年）：レオナルド3世の財産と、エピロス専制公の位などの称号を継承。

また、側室フランチェスカ・マルッツァーノとの間には、以下の子女が生まれました。

レオノーラ・トッコ（修道女）
マリア・トッコ（貴族ピエトロ・タラマンカと結婚）
ピエトロ・トッコ（若くして死去）
ラモンディナ・トッコ（1492年3月1日にアントニオ・マリア・ピコ・デッラ・ミランドラ伯爵と結婚）
フェランテ・デ・トッコ（1535年死去）：ミラーによれば、フェランテは1506年にイングランドのヘンリー7世の宮廷のスペイン大使を務めたとされています。フェランテの息子であるベネットトッコは、1572年から1583年にジローナの司教、1583年から1585年までリェイダの司教を務めました。
ヒッポリタ・トッコ

参考文献

Nicol, D. M. (1993). The Last Centuries of Byzantium, 1261-1453. Cambridge University Press.
Miller, W. (1908). The Latins in the Levant: A History of Frankish Greece (1204-1566). E.P. Dutton and Company.

関連項目

エピロス専制侯国
専制公
オスマン帝国
* ナポリ王国

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