レザンガジェ

レザンガジェ（Les Engagés）は、ベルギーの政党であり、南部のフランス語圏であるワロン地域を主な基盤とする中道政党です。

歴史

レザンガジェは、1972年に独立した政党として発足したキリスト教社会党（Parti Social Chrétien、略称PSC）を前身としています。しかし、ベルギー北部のフラマン語圏における同系列の政党（現在のキリスト教民主フラームス）と比較して、勢力拡大に苦戦しました。そのため、2002年にはキリスト教民主主義という枠組みを超え、より広範な人道主義に立脚することを宣言し、民主人道主義中道派（Centre démocrate humaniste、略称:cdH）へと党名を変更しました。さらに2022年、現在のレザンガジェへと再度党名を変更しました。こうした経緯から、特に経済政策においては、中道左派的な色彩が強いと見なされることがあります。

政治的立場

レザンガジェは、中道という立場を取りながらも、社会問題や経済政策において独自の政策を打ち出しています。人道主義を重視する姿勢は、弱者保護や社会福祉の充実を求める政策に反映されています。

近年の動向

2010年6月13日の総選挙では、下院にあたる代議院で9議席を獲得しました。しかし、第1党となった新フラームス同盟が与党への参加を拒否したため、各党間の連立政権樹立交渉は難航し、政局は混迷を極めました。最終的に、社会党のエリオ・ディルポが首相に就任するまで、イラクの無政府状態をはるかに上回る535日を要しました。このディルポ政権には、民主人道主義中道派も参加しました。

2014年5月25日の総選挙では、代議院で前回と同じ9議席を獲得しました。しかし、選挙後の政党間協議の結果、成立したシャルル・ミシェル連立政権には参加せず、野党となりました。

国際的な連携

cdH時代には欧州人民党に加盟していましたが、レザンガジェへの改組後は、同党がキリスト教民主主義的な色彩が強いとして、より中道的な欧州民主党へと参加政党を変更しました。世界レベルでは、中道民主インターナショナルに加盟しています。

外部リンク

* Créer du lien, créer demain | Les Engagés 党公式サイト (フランス語)

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