レターバス

レターバスの紹介

レターバスは熊本県合志市において市民の移動をサポートするためのコミュニティバスです。このバスは3つの主要なルートで構成されており、北ルート、中央ルート、および南ルートの3系統があります。利用者は各ルートに沿って、市内の主要な地点へアクセスできるため、地域の交通手段として非常に重要な役割を果たしています。

バスの歴史

レターバスはその歴史の中で様々な変遷を経てきました。2009年9月から12月にかけて、合志市では新しい交通手段を模索する一環として「環状バス」の試験運行を行いました。その結果、2010年10月に「レターバス」として愛称がつけられ、新たな車両を導入したことで正式な運行が開始されました。

このバスは、最初は1日8便と設定されていましたが、2011年にはダイヤ改正が実施され、全便がゆめタウン光の森と周辺地区を経由するルートに変更されました。さらには、2012年7月には運行便数の増加が図られ、2020年10月には運行ルートを改め、現在の3系統が確立されました。

停車地点と運行ルート

レターバスは、合志市内を広範囲にわたってカバーするため、停車地点が多岐にわたります。具体的なルートは以下の通りです。

北ルート

• - 平日: 1日8便、土日祝: 1日7便
• - 停車地点: 光の森駅、ゆめタウン光の森、新山、合志市役所など

中央ルート

• - 平日・土日祝共通: 1日5便
• - 停車地点: 辻久保、フレッシュ工房前、灰塚市民センター前、中尾公民館前など

南ルート

• - 平日・土日祝共通: 1日8便
• - 停車地点: 御代志、御代志水源地、ルーロ合志、ユーパレス弁天など

各ルートは地域のニーズに合った便数で運行されており、住民が気軽に利用できる交通手段として機能しています。

運賃と支払い方法

レターバスの運行は熊本電鉄バスにより委託されています。運賃は中学生以上の大人が150円（障害者は80円）、小学生以下の子供は80円（同40円）で均一料金となっています。支払いには現金のほか、コミュニティバス回数券、くまモンのICカード、クレジットカードによるタッチ決済も利用可能です。また、65歳以上の高齢者や障害者への配慮として、特別な乗継券も発行されています。

車両とデザイン

レターバスで使用されるバス車両は特色あるデザインが施されています。北ルートと南ルートには日野・ポンチョが、中央ルートには日野・リエッセや三菱・エアロミディMEが使用されています。これらの車両はそれぞれ2色を基調とし、沿道の住民や利用者に対するメッセージが書かれた「バスレター」としてのコンセプトが取り入れられています。このデザインは、合志市と地元の大学の協力によって創出されたもので、地域のアイデンティティを強調する重要な要素となっています。

終わりに

レターバスは地域密着型のコミュニティバスとして、合志市の住民の移動を支える重要な交通手段です。定期的なダイヤの見直しや運行ルートの改正を通じて、時代の変化に応じたサービスを提供し続けています。地元住民への利便性を第一に考えたこのバスは、観光客にとっても地域を巡る良い手段となっており、合志市の活性化に寄与しています。

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