レッスルマニアXXVII

レッスルマニアXXVII：記録的興行と感動のフィナーレ

2011年4月3日、アメリカ合衆国で開催されたプロレスイベント、レッスルマニアXXVIIは、WWEの歴史に新たな1ページを刻む、記憶に残る大会となりました。このイベントは、単なるプロレス興行の枠を超え、エンターテインメント史に残る記録的な成功を収めたのです。

まず、目を引くのはその観客動員数です。ジョージア・ドームに詰めかけた観客は、何と7万1617人。これは、同スタジアムで開催された過去のエンターテイメントイベントの記録を大きく塗り替え、新たな記録樹立となりました。全米50州に加え、世界30カ国からファンが集結した、グローバルなイベントだったと言えるでしょう。チケット売上も660万ドルという驚異的な数字を叩き出し、こちらも新記録達成となりました。

さらに、この大会はPPV（ペイパービュー）でも大きな成功を収めました。第1四半期の決算報告によると、PPV売上は前年比で国内30％増、海外15％増の105万9千件という結果に。興行収入だけでなく、視聴率においても圧倒的な支持を得たことが分かります。

大会を盛り上げたのは、観客動員数や興行収入だけではありません。華やかなゲストの登場も、イベントをさらに彩りました。約2ヶ月前に電撃復帰を果たしたザ・ロックが、このレッスルマニアXXVIIの特別ホストとして登場。その存在感は、会場全体を熱狂の渦に巻き込みました。

そして、大会では数々の名勝負が繰り広げられました。まず、注目すべきはエッジの引退試合です。4月11日のRAWで引退を発表したエッジにとって、レッスルマニアXXVIIが最後の舞台となりました。長きに渡りWWEを支え続けたレジェンドの引退に、多くのファンが感動したことでしょう。

もう一つのハイライトは、2006年以来の復帰を果たしたトリッシュ・ストラタスの試合です。リアリティーショーの出演者スヌーキとの異色のタッグを組み、会場を沸かせました。過去の輝きを再び見せつけたトリッシュと、新星の活躍が印象的な組み合わせでした。

その他にも、ジョン・シナの入場時の地元ゴスペル隊の歌唱や、オープニングアクトを務めたケリー・ヒルソンの独唱など、音楽の要素も大会を盛り上げました。

試合結果としては、世界ヘビー級王座戦でエッジがアルベルト・デル・リオを破り王座防衛、WWE王座戦ではザ・ミズがジョン・シナを破り王座を防衛しました。そのほかにも、数々のタッグマッチやシングルマッチが繰り広げられ、会場は熱狂に包まれました。ダークマッチでは、シェイマスとダニエル・ブライアンによるランバージャック形式のユナイテッドステイツ王座戦や、22人バトルロイヤルも行われ、大会全体を通じて飽きさせない演出がなされていました。

レッスルマニアXXVIIは、記録的な成功と感動的な名勝負が詰まった、WWEの歴史に刻まれるべき大会となりました。その熱気と興奮は、多くのファンの記憶に深く刻み込まれていることでしょう。

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