レッドキングダム

レッドキングダムについて

レッドキングダムは、2012年1月29日に京都競馬場でデビューした日本の競走馬です。初戦は3歳新馬戦で4着に終わり、しばらくは勝利を収めることができませんでした。尚、未勝利の間は、500万下条件戦で3着が最高成績でした。苦境の中、岩手競馬に移籍し、櫻田勝男厩舎で新たな挑戦を開始。移籍後は4戦中2勝を挙げ、2着1回の素晴らしい成績を残しました。

移籍を経て、レッドキングダムは中央競馬に復帰します。しかし、復帰後は500万下クラスのレースで勝つことができず、再び苦戦を強いられました。2014年3月に500万下条件戦で6着に終わり、この頃から障害戦に転向することを決意します。

障害に転向後、レッドキングダムは最初の3戦で2着が1回のみと、順調にはいきませんでしたが、2014年8月の小倉競馬場で行われた障害未勝利戦を制し、その後もオープン競走でも連勝を果たしました。これによって、彼の競走馬としての資質が再評価されることとなります。

その後もレースに出走し、阪神ジャンプステークスでは4着と健闘し、続くイルミネーションジャンプステークスでは見事に勝利を手にしました。そして迎えた中山大障害では、主戦騎手が他の馬に騎乗していたため、代わりに北沢伸也が騎乗。レース中には一時的に不利な状況にあったものの、最終障害を飛越した後には見事に逆転し、1番人気のアポロマーベリックを直線で捕らえて優勝を果たしました。この勝利は、レッドキングダム自身にとっても、彼の父であるディープインパクトにとっても特別な意味を持つものであり、彼のJ・GI初制覇となりました。

休養明け初戦のペガサスジャンプステークスでは、2着のマキオボーラーに対して3馬身半差で圧勝しましたが、その後の中山グランドジャンプでは1番人気に推されたものの、残念ながら7着に終わりました。レース後の診断で左前の浅屈腱炎が見つかり、さらに右前脚にも屈腱炎の可能性が高いとのことで、競走馬としての活動はここで終わりを迎えました。2014年5月2日には競走馬登録が抹消され、引退後は鹿児島県霧島市に位置する霧島高原乗馬クラブで乗馬として新たな生活を始めました。

また、2021年度後期からは引退名馬繋養展示事業の助成対象馬としても登録されています。レッドキングダムは、地方競馬から中央競馬に戻ってGI級競走を制した唯一無二の存在として、多くの競馬ファンに愛され続けている名馬です。

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