レッドフィン (潜水艦)

USS Redfin (SS/SSR/AGSS-272)

USS Redfinは、アメリカ海軍に属する潜水艦で、ガトー級潜水艦の一隻です。艦名は「赤い鰭」を意味し、一般的にはコイ科の小型魚を指す呼称でもあります。1942年にウィスコンシン州の造船所で起工し、翌年の1943年4月に進水、同年8月31日に正式に就役しました。その後、ニューオーリンズを出航し、ガラパゴス諸島やオーストラリアのダーウィンに到着しました。

艦歴

第1の哨戒 (1944年1月 - 3月)

新年早々の1944年1月、Redfinは南シナ海に向けて最初の哨戒活動を開始しました。1月9日、艦は輸送船団を発見し、魚雷を3本発射しましたが、命中には至りませんでした。その後、1月16日には敵艦との遭遇もあり、魚雷攻撃に成功。艦は45日間の行動を終え、フリーマントルに帰投しました。

第2の哨戒 (1944年3月 - 5月)

次の哨戒も南方のセレベス海に向かいました。4月11日には駆逐艦「秋雲」を撃沈することに成功し、その後も日本軍の艦船を追跡して攻撃を続けました。この哨戒では41日間の行動を経てフリーマントルに帰還しました。

第3の哨戒 (1944年5月 - 7月)

1944年5月には再び哨戒活動を行い、重要な情報を収集しました。6月8日には特設運送船を撃沈、6月21日には輸送船の発見に成功し、再び攻撃を試みました。

第4～第7の哨戒 (1944年8月 - 1945年9月)

哨戒を重ねる中で、Redfinは機雷の敷設や救助任務にも従事しました。特に8月には生存者の救出作戦に参加し、ダンピングされた物資を提供しました。終戦を迎えた1945年8月までに、同艦は合計6個の従軍星章を授与されました。

戦後の活動

終戦後、Redfinは予備役になり、1951年にはレーダー哨戒潜水艦に改装されました。これにより、約6年間、北ヨーロッパや地中海で任務に当たります。1959年には、テスト艦としての役割を果たし、さまざまな実験に従事しました。

1963年には事故の調査に協力し、実験潜水艦としての任務を続けました。最終的に1970年に除籍され、その後デラウェア州で売却されました。

Redfinは、アメリカ海軍史において重要な役割を果たし、数々の任務をこなした艦艇として知られています。彼女の活動は、第二次世界大戦の海戦において重要な部分を形成していました。

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