レッド・ホワイト&クルー

モトリー・クルーが2005年にリリースしたベストアルバム『レッド、ホワイト&クルー(Red, White & Crüe)』は、単なる過去のヒット曲の寄せ集めではありません。特筆すべきは、一時バンドを離れていたドラマーのトミー・リーが復帰し、オリジナルメンバーが再集結したことです。この記念すべき出来事を祝う意味合いも込められています。

アルバムは2枚組で、Disc1には初期の代表曲から、1990年代のヒット曲まで、モトリー・クルーの歴史を網羅する楽曲が収録されています。「ライヴ・ワイヤー」、「ルックス・ザット・キル」、「ガールズ、ガールズ、ガールズ」、「キックスタート・マイ・ハート」、「ドクター・フィールグッド」など、彼らの代表的なアンセムが勢揃いしています。

Disc2には、91リミックス、エディットバージョン、オルタナティブ・レイヴ・ミックスなど、様々なリミックスバージョンに加え、新曲も収録されています。注目は「イフ・アイ・ダイ・トゥモロー」で、これはカナダのパンクバンド、シンプル・プランの未発表曲にニッキー・シックスが手を加えた作品です。また、ローリング・ストーンズのカバー「ストリート・ファイティング・マン」も収録されており、モトリー・クルーならではのアレンジが楽しめます。

このアルバムは、ヴィンス・ニール(ボーカル)、ギター'>[ミック・マーズ]、[ニッキー・シックス]、そして[トミー・リー]という、ファンが待ち望んだオリジナルメンバーによる演奏を聴ける貴重な作品です。また、ジョン・コラビ(ボーカル)、ランディ・カスティロ(ドラム)も参加しています。

『レッド、ホワイト&クルー』は、モトリー・クルーの輝かしいキャリアを総括するだけでなく、新たなスタートを切る決意表明とも言えるでしょう。長年のファンはもちろん、モトリー・クルーを初めて聴く人にもおすすめできる、聴き応えのある作品です。

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