レツゴー三匹

レツゴー三匹の概要

レツゴー三匹（れつごーさんびき）は、日本の伝説的なお笑いトリオで、活動は昭和後期から平成初期にかけて行われました。メンバーはレツゴー正児、レツゴーじゅん、レツゴー長作の3人で、彼らの担当はそれぞれツッコミ、ボケ、フリでした。トリオ名の由来は名古屋の焼き鳥店「三匹」に、英語の「Let’s Go」を加えたもので、「レッツゴー」とは書かずに音の響きを重視した「レツゴー」と名付けられています。

結成と活動の歩み

レツゴー三匹は、ルーキー新一が率いる「ルーキー爆笑劇団」のメンバーだった正児、じゅん、一修が同劇団の活動停止後に結成したのが始まりです。1968年9月には新花月で初舞台を踏み、1969年に松竹芸能に移籍すると同年を結成年と見なしました。その後は道頓堀角座を拠点に活動し、漫才以外にも歌謡曲のレコードを制作し、ヒット曲も生み出しました。

代表的な楽曲には1973年にリリースされた「新地ワルツ」があり、これは10万枚以上を売り上げました。1980年代にはテレビ朝日系で放送された『笑アップ歌謡大作戦』にもレギュラー出演し、全国的な認知度を高めました。

受賞歴と評価

レツゴー三匹は数多くの受賞歴を誇り、特に1970年の第1回NHK上方漫才コンテストで優秀敢闘賞を受賞し、その後の1973年には上方漫才大賞も受賞しています。また、1979年には上方お笑い大賞金賞を獲得し、2019年には上方演芸の殿堂入りを果たしました。これらの実績は、彼らの実力と人気の証と言えるでしょう。

活動の終焉

1990年代以降、レツゴー三匹は活動を休止しがちになり、2009年の桂春蝶の襲名披露公演に参加したのが最後の公の場での共演となりました。2014年にじゅんが亡くなり、公式には解散とはされなかったものの、メンバー全員が亡くなるにつれて自然消滅の形となりました。長作が2018年、正児が2020年にそれぞれ他界し、一修を含めて全員が逝去したことで、その活動は完全に終了しました。

メンバー紹介

• - レツゴー正児 (本名: 直井正三) は1940年生まれで、ツッコミ役を務めました。演技力と語り部としての才能を活かし、晩年には講演活動などでも知られましたが、2020年に亡くなりました。
• - レツゴーじゅん (本名: 渡辺美二) は1945年生まれで、ボケ役の担当。彼は舞台やテレビのピン芸人としても成功を収め、2014年に脳出血で亡くなりました。
• - レツゴー長作 (本名: 永原誠) は1943年生まれで、フリ役を担当しました。俳優としても活動しており、2018年に肺がんで亡くなりました。

彼らの影響と legacy

レツゴー三匹は、パロディや独自の漫才スタイルで多くのファンに愛され、また影響を与え続けています。彼らが生み出した名ギャグや台詞は、今でも記憶に新しいもので、多くの後輩芸人たちに引き継がれています。また、彼らの活動は、当時の日本のエンターテインメントの一部として重要な役割を果たしました。お笑いの歴史の中でも、その独自の存在は忘れられることはないでしょう。

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