レティシア (スペイン王妃)

レティシア・オルティス・ロカソラーノ

レティシア・オルティス・ロカソラーノ（Letizia Ortiz Rocasolano）は、スペイン国王フェリペ6世の妻であり、2004年の結婚以来スペイン王室の一員として知られています。彼女は1972年にオビエドで生まれ、地方の公立学校と私立の高等学校で学んだ後、マドリードに移ります。ここで彼女は、将来の最初の夫であるアロンソ・ゲレーロと出会いました。その後、コンプルテンセ大学で情報学を専攻し、1995年にジャーナリズムの学士号を取得しました。

ジャーナリズムの道を進むため、オーディオ・ビジュアル・ジャーナリスト学院で修士号を履修した後、彼女はメキシコに渡り、ジャーナリズムのドクターコースにも参加しました。その後、スペインに帰国し、CNN+やブルームバーグテレビジョンなどのメディアでキャリアを積み、2000年からはスペイン国営放送のテレビション・エスパニョーラでも活躍しました。彼女は、アメリカ同時多発テロ事件やイラク戦争といった大きな出来事を取材し、2001年にはLarra賞を受賞するなど、その実力を証明しました。

王室との出会い

レティシアの人生は、2002年にアストゥリアス公フェリペとの出会いによって大きく変わりました。特に彼らの初対面の時、フェリペはレティシアに対して特別な感情を抱いていなかったものの、彼女への関心が徐々に高まり、2003年に恋人関係が始まります。彼らは速やかに親密な関係に発展し、同年の秋には国王フアン・カルロス1世夫妻に紹介されました。フェリペは、レティシアとの結婚の可能性について非常に強い意志を示し、特にその決意は伝えられています。

同年11月には婚約を発表し、2004年にマドリードで挙式。これにより、彼女はスペイン・ボルボン家では初めての民間出身の妃となりました。結婚式は厳重な警備体制の下で行われ、多くのメディアの注目を集めました。

二人の間には、長女レオノール（2005年生）と次女ソフィア（2007年生）が誕生しています。

王妃としての活動

2014年にフェリペが王位を継承し、レティシアは王妃としての公的活動をスタートしました。彼女は日本を含む海外訪問も行い、国際的な場でもその存在感を示しました。2017年には天皇・皇后と会談し、即位礼正殿の儀にも出席。皇后雅子との親しい交流も報じられています。さらに、2020年にはホンジュラスを訪れ、ハリケーンの被災地視察と支援物資の寄贈など、国際的な人道支援にも積極的に関与しています。

家族背景と個人の特徴

レティシアの父はジャーナリスト、母は看護師という背景を持ちますが、両親は1999年に離婚しています。姉妹にはテルマとエリカがいますが、エリカは悲しいことに2007年に自ら命を絶っています。レティシアという名前は通常スペインでは「Leticia」と表記されますが、誕生時の誤記によって「Z」が用いられました。その影響で、新生児に「Letizia」という名前が急増したというエピソードもあります。

外部との接触

レティシアはまた、プライベートでも多くの人々と接点を持ち、2005年には結婚後初めて日本を訪問しました。このように、公私にわたり多彩な活動を展開し続ける王妃は、彼女自身の個性と魅力を発揮しながら、スペインの王室を支えています。

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