ロキシー・ミュージック (アルバム)

『ロキシー・ミュージック』は、同名のバンド、ロキシー・ミュージックが1972年に発表したデビュー・アルバムです。このアルバムは、彼らがE.G.レコードと契約を結んだ直後の同年3月に、ロンドンのコマンド・スタジオでレコーディングされました。

プロデューサーには、当時キング・クリムゾンに歌詞を提供していたピート・シンフィールドが迎えられ、彼の独特なサウンドがアルバムに反映されています。

アルバムの収録曲は以下の通りです。

オリジナル英国盤

A面
1. リ-メイク・リ-モデル
2. レディトロン
3. イフ・ゼア・イズ・サムシング
4. 2 H.B.
B面
1. ボブ
2. チャンス・ミーティング
3. ウッド・ユー・ビリーヴ?
4. シー・ブリーズィズ
5. ビターズ・エンド

米国盤（CD）

1. リ-メイク・リ-モデル
2. レディトロン
3. イフ・ゼア・イズ・サムシング
4. ヴァージニア・プレイン
5. 2 H.B.
6. ボブ
7. チャンス・ミーティング
8. ウッド・ユー・ビリーヴ?
9. シー・ブリーズィズ
10. ビターズ・エンド

特筆すべきは、米国盤にはシングルとして大ヒットした「ヴァージニア・プレイン」が収録されている点です。

アルバムに参加したミュージシャンは以下の通りです。

ブライアン・フェリー (ボーカル、ピアノ、ホフナー・ピアネット、メロトロン)
イーノ (VC3シンセサイザー、テープ・エフェクト、バック・ボーカル)
アンディ・マッケイ (オーボエ、サクソフォーン、バック・ボーカル)
フィル・マンザネラ (ギター)
ポール・トンプソン (ドラム)
グラハム・シンプソン (ベース、ヴァージニア・プレイン以外)
* リック・ケントン (ベース、ヴァージニア・プレイン)

このアルバムは、ロキシー・ミュージックの革新的な音楽性と、ブライアン・フェリーの独特なボーカル・スタイル、そしてイーノのシンセサイザー・サウンドが融合した、非常に影響力のある作品として評価されています。

音楽誌『ローリング・ストーン』が選ぶ「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」では62位にランクインするなど、その音楽史における重要性も高く評価されています。

参考文献:
Buckley, David (2004). The Thrill of It All: The Story of Bryan Ferry & Roxy Music. London: Andre Deutsch. ISBN 0-233-05113-9

もう一度検索