ロシオ駅

ロシオ駅 (Estação Ferroviária do Rossio)

リスボンのサンタ・マリア・マイオル地区に位置するロシオ駅は、ポルトガルの首都における重要な交通拠点です。この駅は、リスボンで最も有名な広場であるロシオ広場からすぐの場所にあり、ポルトガル鉄道の近郊鉄道シントラ線とリスボンメトロの緑線が利用可能です。

概要

ロシオ駅は、かつて中央駅（Estação Central）として知られていた歴史を持ち、現在もその名残をファサードに見ることができます。近隣の観光地へアクセスが良好で、観光客だけでなく地元の人々にも広く利用されています。

乗り入れ路線

ポルトガル鉄道

2015年夏ダイヤにおける運行状況は以下の通りです。

• - シントラ線

- ロシオ - ミラ・シントラ＝メレカス間: 1時間に1本〜4本（所要時間29分）
- ロシオ - シントラ間: 1時間に2本〜5本（所要時間39分）

リスボンメトロ

2014年冬ダイヤの運行間隔は以下の通りです。

• - 平日昼間: 約6分05秒
• - 朝の通勤時間帯: 最短3分35秒
• - 夕方の通勤時間帯: 最短3分50秒

沿革

ロシオ駅は1886年から1887年にかけて建設され、ポルトガルの著名な建築家ジョゼ・ルイス・モンテイロによって設計されました。この駅の特徴的なファサードは16世紀初頭のマヌエル様式を再現したもので、特に入り口に設けられた二つの蹄鉄や豊かな彫刻が目を引きます。駅のトンネル工事は19世紀のポルトガルにとって重要な技術的挑戦であり、1890年に駅の完成とともにリスボン環状線が開業しました。
2004年から2008年の間にはトンネル改修工事が行われ、駅は一時的に閉鎖されましたが、その後もリスボンの重要な交通ターミナルとしての役割を果たしています。しかし、1957年以降はサンタ・アポローニャ駅やオリエンテ駅にその機能を譲り、現在は主に近郊列車が発着する駅として利用されています。

駅構造

ポルトガル鉄道

ロシオ駅は高架駅で、頭端式ホームを5面4線有します。駅の入り口は1階にあり、2階に上がって改札口を通り、ホームにアクセスすることができます。ホーム側にはロシオトンネルがあります。

リスボンメトロ

地下駅であり、相対式ホームを2面2線有します。出入口は4箇所、エレベーターは1基完備されており、便利なアクセスが可能です。

駅周辺の見どころ

ロシオ駅の近くには多くの観光スポットが点在しています。特に、ロシオ広場やレスタウラドーレス広場、マリア2世国立劇場などがあり、文化と歴史の香り漂うエリアです。また、レクレイオス・コロシアムやサン・ロッケ教会なども訪れる価値があります。

隣の駅（ポルトガル鉄道シントラ線）

• - ロシオ駅 - カンポリデ駅

隣の駅（リスボンメトロ 緑線）

• - マルティン・モニス駅 - ロシオ駅 - バイシャ＝シアード駅

ロシオ駅はリスボン訪問時にはぜひ立ち寄りたいスポットです。美しい建築と豊かな歴史を持つこの駅から、リスボンの魅力を存分に楽しんでください。

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