ロジェール・イバニェス・ダ・シウヴァ

ロジェール・イバニェス・ダ・シウヴァ

ブラジル出身のディフェンダー、ロジェール・イバニェス・ダ・シウヴァは、1998年11月23日にリオグランデ・ド・スル州カネラで生を受けた。ウルグアイ人の母親を持つ彼は、若くしてサッカーの世界に足を踏み入れた。

初期キャリア

プロキャリアの出発点は、2016年に18歳で加入したGAOだった。当初はミッドフィルダーとしてプレーしていたが、同年後半にPRSへ移籍し、コパ・セラナ2016でプロとしての第一歩を踏み出した。その後、CSセルジッペへの短期レンタルを経験するも、ここでは出場機会に恵まれずPRSに復帰。復帰後はカンピオナート・ガウショ・セリエBでレギュラーの座を獲得し、ディフェンダーとしての才能を開花させていく。

フルミネンセ時代

2017年、彼はブラジルの名門フルミネンセFCのU-20チームに加わる。クラブが財政的な困難に直面し、選手の売却を余儀なくされた状況が、若手選手にチャンスをもたらした。2018年にはアベウ・ブラガ監督率いるトップチームへと昇格。同年1月20日に行われたカンピオナート・カリオカの試合でプロデビューを飾り、その才能を示した。同年2月にはクラブとの5年契約を締結し、将来を嘱望される存在となる。4月15日にはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの舞台にも立ち、このシーズンはリーグ戦で14試合に出場した。

アタランタ移籍

ブラジルでの活躍がイタリアのクラブの目に留まり、2019年1月29日、彼はセリエAのアタランタBCへ移籍する。新天地でのデビューは同年5月11日のジェノアCFC戦で、試合途中の出場だった。アタランタでは層の厚いチームの中でレギュラー定着には苦労したが、UEFAチャンピオンズリーグの舞台も経験。2019-20シーズンのグループリーグ最終戦、FCシャフタール・ドネツク戦では、守備の立て直しを図るチーム事情から途中出場を果たし、欧州最高峰の大会での出場記録を刻んだ。

ASローマでの躍進

さらなる飛躍を求め、2020年1月27日、ASローマへのレンタル移籍を決断する。この契約には、特定の条件を満たした場合に約800万ユーロでの買取義務が発生し、2024年6月までクラブと契約を結ぶという条項が含まれていた。また、成績に応じた最大200万ユーロのボーナスや、将来の移籍金の一部がアタランタに支払われるという複雑な条件も盛り込まれていた。ローマではすぐにチームに馴染み、守備の要として不可欠な存在となる。その活躍が認められ、2021年3月4日にはクラブとの契約を2025年まで延長することに成功した。ローマでのハイライトの一つは、2021-22シーズンにクラブが歴史的な優勝を果たしたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ制覇に貢献したことである。彼はこの大会で重要な役割を果たした。

アル・アハリへの移籍

ローマで確固たる地位を築いた後、新たな挑戦の場としてサウジ・プロフェッショナルリーグを選択。2023年8月10日、アル・アハリ・サウジFCへの移籍が発表された。

代表キャリア

代表キャリアにおいては、2019年9月にU-23ブラジル代表に初招集される。そして、長年の夢であったブラジルA代表のユニフォームに袖を通す機会も訪れた。2022年9月9日、彼は晴れてブラジル代表として初めて招集リストに名を連ねた。

人物

人物像としては、同じブラジル出身の偉大なディフェンダー、チアゴ・シウバを憧れの選手として挙げている。

タイトル

獲得した主要タイトルは以下の通り。

* UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ: 2021-22 (ASローマ)

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