ロス・インゴベルナブレスとは？意味をやさしく解説

ロス・インゴベルナブレス（Los Ingobernables）

ロス・インゴベルナブレスは、メキシコのプロレス団体CMLLで活動している著名なプロレスラーのユニットです。このユニットは、テクニコ（善玉）、ルード（悪玉）の伝統的な役割に縛られない、ニュートラルなスタンスを持つことが最大の特徴です。ユニット名の意味は「制御不能な奴ら」であり、その名の通り、自由で革新的なスタイルを追求しています。

歴史と成り立ち

ロス・インゴベルナブレスの起源は、2009年に遡ります。当初、ルーシュはテクニコ（善玉）として活動を開始していましたが、試合の中で時折ルードのような姿勢を見せることで観衆からブーイングを浴びる状況が増えていきました。2013年には「CMLLで最も嫌われているレスラー」と呼ばれるまでになり、彼のキャラクターに注目が集まるようになりました。

その後、ラ・ソンブラもテクニコとして活躍していましたが、ライバルとされていたボラドール・ジュニアがルードに転向した結果、同様にブーイングされるようになりました。2014年4月25日、ラ・ソンブラはルーシュやラ・マスカラと共にボラドールを襲撃し、新たに「ロス・インデセアブレス」というユニットを結成しましたが、その後10月9日に現在の名前「ロス・インゴベルナブレス」に改称されました。

パフォーマンススタイル

ロス・インゴベルナブレスのメンバーは、「ロスインゴポーズ」と呼ばれるユニークなパフォーマンスを行います。胸を2回叩いた後、拳を掲げて仲間と突き合わせるこの動きは、ユニットのシンボルの一つとなっています。同じスタイルは、新日本プロレスの「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」でも見ることができます。

経歴とメンバーの変遷

2014年

- 4月25日: ラ・ソンブラ、ルーシュ、ラ・マスカラが「ロス・インデセアブレス」を結成。
- 5月1日: ラ・ソンブラが「レイエス・デル・アイレ」で優勝。
- 10月: ユニット名を「ロス・インゴベルナブレス」に改称。
- 11月14日: マルコ・コルレオーネが加入。

2015年

- 5月27日: 内藤哲也が加入。
- 9月18日: ラ・ソンブラがマスクをかけた試合に敗れ、マスクを脱ぐ。
- 11月19日: ラ・ソンブラがWWEに移籍。

2016年

- 2月19日: コルレオーネがユニットを追放。
- 5月13日: ルーシュとラ・マスカラが対立し、ラ・マスカラが追放。
- 9月2日: ラ・マスカラが再加入。

2019年

- 9月28日: ルーシュがCMLLを解雇され、事実上の解散状態に。
- 10月31日: ルーシュが「ラ・ファクシオン・インゴベルナブレ」を結成。

2021年

- 3月24日: テリブレが新たなロスインゴを結成し、旧ロスインゴは正式に活動停止となった。

活動メンバーとタイトル

ロス・インゴベルナブレスの主要メンバーには、ラ・ソンブラ、ルーシュ、内藤哲也などがいました。また、メンバーの中には数々のタイトルを獲得した選手もおり、特にラ・ソンブラはNWA世界ヒストリックミドル級王座とウェルター級王座を手にした経歴があります。

まとめ

ロス・インゴベルナブレスは、CMLLで独自の立ち位置を築き上げ、プロレスリング界に革新をもたらしたユニットです。そのスタンスやパフォーマンスは今も多くのファンに愛され、影響を与え続けています。今後の動向にも注目です。

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