ロッテワールド

ロッテワールド

ソウル特別市松坡区に位置するロッテワールド（朝: 롯데월드、英: Lotte World）は、韓国を代表する大規模テーマパークです。ロッテグループのホテル事業部門、ホテルロッテのロッテワールド事業本部が運営しており、1989年7月12日に開業しました。マスコットキャラクターは「ロッティ＆ローリー」。敷地内にはロッテ百貨店や免税店なども併設され、観光拠点としても親しまれています。ソウル首都圏の主要な娯楽施設として、エバーランド、ソウルランドと共に「三大娯楽施設」と称されることがあります。

施設構成

中心となるアトラクションエリア「ロッテワールド・アドベンチャー」は、天候に関わらず楽しめる屋内部分と、石村湖に面した屋外エリア「マジック・アイランド」から構成されます。40以上のアトラクションがあり、その他、ロッテワールド民俗博物館、アイスリンク、ホテルなどが一体的に整備されています。

歴史と特記事項

アドベンチャー部分は1989年開業ですが、マジック・アイランドは1990年3月24日に開業しました。現在、韓国内でも有数の規模を誇り、2011年には年間来場者数758万人を記録し、世界のテーマパークランキングで11位となりました。

過去には困難も経験しています。2006年3月には従業員事故の後、一時無料開放した際に観客が殺到し負傷者が出る事故が発生。これを受け無料開放は中止されました。2007年には安全問題の指摘を受け約半年間の臨時休業となりましたが、約85億円を投じた大規模な安全改修を行い、同年7月1日には「ロッテワールドシーズン2」として営業を再開しました。

多くの韓国ドラマやバラエティ番組のロケ地としても利用されており、『天国の階段』『Running Man』『ボスを守れ』など人気作品に登場しています。

その他の展開

ソウル以外でも多角的な事業を展開しています。

韓国内：金海ロッテウォーターパーク（2014-2015年）、隣接するロッテワールド水族館（2014年）、恩平ロッテモール内のロッテワールド・キッズパーク（2016年）、パーク向かいのロッテワールドタワー（2017年）を開設。2022年には釜山広域市に新たなテーマパーク、ロッテワールド・アドベンチャー釜山が開場しました。
海外展開：
ロッテワールド東京：1997年に建設構想がありましたが、競合施設の開設などにより凍結され実現していません。
ロッテワールド瀋陽：中国瀋陽市で複合施設として建設が進められ、2014年にショッピングモールが開業。しかし、2016年に中韓関係が悪化し、テーマパークなどの二期工事は中断。2018年時点でも再開の目処は立っていません。

入場料とアクセス

入場券は現在フリーパスに一本化されています。開業当初は入場券4,500ウォン、フリーパス13,000ウォンでしたが、現在はフリーパスが99,000ウォンとなっています。外国人観光客向けのフリーパスもあります。

アクセスは、ソウル交通公社2号線・8号線の蚕室駅（チャムシル駅）から徒歩約1分と便利です。

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