ロッド・スチュワート&フェイセズ＝ライヴ

『ロッド・スチュワート&フェイセズ＝ライヴ』（原題：Coast to Coast: Overture and Beginners）は、1973年に録音され、1974年に発表されたライブ・アルバムです。ロッド・スチュワート&フェイセズ名義でのリリースとなっています。

背景

このアルバムは、山内テツが加入後のフェイセズのアメリカ公演を収録したものです。フェイセズ名義で発表された楽曲だけでなく、ロッド・スチュワートのソロ・アルバムからの楽曲も含まれている点が特徴です。

特筆すべきは、そのリリース形態の複雑さです。ロッド・スチュワートとフェイセズの連名アルバムという事情から、複数のレーベルからリリースされました。例えば、イギリスではLPがロッド・スチュワートの所属レーベルであるマーキュリー・レコードから、カセットがフェイセズの所属レーベルであるワーナー・ブラザース・レコードから発売されました。同様に、アメリカ盤やカナダ盤のLPはマーキュリーから、ドイツ盤やニュージーランド盤のLPはワーナー・ブラザースから発売されています。日本初回盤LPはワーナー・パイオニアから発売されましたが、1989年の再発CDは日本フォノグラムから発売されるなど、国や形態によって販売元が異なっています。

反響と評価

このアルバムは、全英アルバムチャートで7週にわたってトップ100入りし、最高3位を記録しました。アメリカでは、Billboard 200で最高63位を記録しています。日本盤LPはオリコンLPチャートで38位を記録し、フェイセズのアルバムとしては最高位となりました。

音楽評論家の評価は分かれています。AllMusicのデイヴ・トンプソンは、5点満点中2点という評価を下し、ジャケットのデザインや演奏、選曲などを批判しています。

収録曲

1. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ - It's All Over Now
2. カット・アクロス・ショーティー - Cut Across Shorty
3. トゥー・バッド/エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー - Too Bad/Every Picture Tells a Story
4. エンジェル - Angel
5. ステイ・ウィズ・ミー - Stay with Me
6. 雨に願いを - I Wish It Would Rain
7. アイド・ラザー・ゴー・ブラインド - I'd Rather Go Blind
8. ボースタル・ボーイ/アメイジング・グレイス - Borstal Boy/Amazing Grace
9. ジェラス・ガイ - Jealous Guy

レコーディング・メンバー

ロッド・スチュワート - ボーカル
ロン・ウッド - ギター、バッキング・ボーカル
イアン・マクレガン - キーボード、バッキング・ボーカル
山内テツ - ベース
ケニー・ジョーンズ - ドラムス

外部リンク

ロッド・スチュワート&フェイセズ＝ライヴ - Discogs (発売一覧)

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