ロバート・フィック

ロバート・フィック：多彩な才能でMLBを彩ったユーティリティープレーヤー

ロバート・フィック（Robert Fick, 1974年3月15日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス出身の元プロ野球選手です。主に捕手、一塁手、外野手としてMLBで活躍しました。

プロ入りとタイガース時代（1996年 - 2002年）

1992年と1995年のMLBドラフトで指名を受けるも契約には至らず、1996年のドラフトでデトロイト・タイガースから5巡目指名を受け、プロ入りを果たしました。

マイナーリーグでの経験を経て、1998年にメジャーデビュー。同年は7試合に出場し、打率.364、3本塁打と好成績を記録しました。

1999年は右肩の手術の影響で出遅れましたが、9月にはメジャーに復帰。同年9月27日のロイヤルズ戦では、タイガー・スタジアム最後の安打となるグランドスラムを放ちました。

2001年には自己最多となる19本塁打を記録し、打率も.272と好調を維持しました。守備面でも、捕手、一塁手、外野手としてチームに貢献しました。

2002年にはオールスターゲームに選出され、代打でヒットを放ちました。同年は148試合に出場し、外野手としてリーグトップの補殺を記録するなど、守備面でも存在感を示しました。シーズンオフにFAとなりました。

ブレーブス、デビルレイズ、パドレス時代（2003年 - 2005年）

2003年、アトランタ・ブレーブスと契約。126試合に出場し、打率.269、11本塁打を記録しました。チームは地区優勝を果たし、自身初のポストシーズンを経験しましたが、NLDSで失策を犯し罰金を科せられました。シーズン後、ブレーブスを解雇されました。

2004年にはタンパベイ・デビルレイズに移籍。76試合に出場しましたが、打率.201と低迷し、シーズン途中に解雇されました。

その後、サンディエゴ・パドレスと契約。2005年には93試合に出場し、複数のポジションをこなしましたが、シーズン終了後にFAとなりました。

ナショナルズ時代と引退（2006年 - 2007年）

2005年12月、ワシントン・ナショナルズと契約。2006年は60試合に出場し、打率.266を記録しました。

2007年は118試合に出場しましたが、打率.234と振るわず、シーズン終了後にFAとなりました。

2007年12月にパドレスと契約しましたが、メジャー及びマイナーでの出場機会はなく、2008年は独立リーグでプレーした後、現役を引退しました。

選手としての特徴

打撃面ではパンチ力があり、2001年から3年連続で2桁本塁打を記録しました。守備面では、捕手、一塁手、外野手と複数のポジションをこなせるユーティリティー性が魅力でしたが、送球や守備範囲に課題がありました。

詳細情報

• - ポジション：捕手、一塁手、外野手
• - 出身地：アメリカ合衆国カリフォルニア州トーランス

背番号

• - デトロイト・タイガース：41 (1998), 31 (1999), 39 (1999), 18 (2000 - 2001), 25 (2001 - 2002)
• - アトランタ・ブレーブス：23 (2003)
• - タンパベイ・デビルレイズ：9 (2004)
• - サンディエゴ・パドレス：29 (2004), 13 (2005)
• - ワシントン・ナショナルズ：13 (2006 - 2007)

獲得タイトル・表彰・記録

• - オールスターゲーム選出：1回 (2002年)

ロバート・フィックは、そのユーティリティー性とパンチの効いた打撃で、様々なチームで活躍した選手でした。

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