ロビー・レイ

ロバート・グレン・レイ選手のプロ野球人生

ロバート・グレン・レイ（Robert Glenn Ray）は、1991年10月1日にアメリカ、テネシー州ブレントウッドで誕生したプロ野球選手です。左投げ左打ちで、現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のサンフランシスコ・ジャイアンツで活躍しています。愛称は「ボブ」。

経歴

レイ選手は2010年のMLBドラフトでワシントン・ナショナルズから12巡目（全体356位）で指名されてプロ入りを果たしました。プロデビューは傘下のA-級バーモント・レイクモンスターズで、1試合に登板しました。その後、A級ヘイガーズタウン・サンズに所属した2011年には、20試合で2勝3敗、防御率3.13と良好な成績を収め、95奪三振を記録しました。2012年にはやや苦しいシーズンを過ごし、防御率が6.56に達しましたが、2013年にはAA級ハリスバーグ・セネターズに昇格し、シーズン後半は安定したパフォーマンスを見せました。

2013年の冬、レイ選手はデトロイト・タイガースにトレードされ、2014年にはメジャーデビューを果たしました。メジャーデビュー戦では5.1イニングを投げ、5奪三振を奪いながらメジャー初勝利を挙げますが、その後は苦労するシーズンとなり、9試合に登板して1勝4敗、防御率8.16という成績に終わります。

ダイヤモンドバックス時代

2014年末にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍し、順調に先発ローテーションに加わります。2015年には23試合で5勝12敗、防御率3.52の成績を残しますが、主に先発として先発ローテーションを守りました。2016年には規定投球回に到達し、218奪三振を記録するものの、成績は8勝15敗、防御率4.90でした。

その後、2017年には初の完封勝利を達成し、オールスターゲームにも選出されます。最終的には15勝5敗、防御率2.89、218奪三振を記録し、サイ・ヤング賞投票でも高評価を得ました。2018年と2019年にも安定して先発を務め、流動的な成績を残しました。

ブルージェイズとマリナーズ

2020年にはトロント・ブルージェイズにトレードされ、2021年にはキャリア最高の成績を収めます。32先発で13勝7敗、防御率2.84、248奪三振という素晴らしい値を記録し、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得します。オフにはサイ・ヤング賞も受賞しました。

2021年末にはシアトル・マリナーズと5年契約を締結し、2022年にも安定した成績を見せ、通算1500奪三振を達成します。しかし、2023年は怪我が影響し、手術を受けることになります。

ジャイアンツへの移籍

2024年にはミッチ・ハニガー、アンソニー・デスクラファニーとのトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍しました。

投手としての特徴

レイ選手は、オーバースローから最速98mphの速球を放ち、三振を取るスタイルが特徴的です。スライダー、チェンジアップも駆使し、奪三振能力に優れた投手です。

主な成績とタイトル

• - 最優秀防御率：1回（2021年）
• - 最多奪三振：1回（2021年）
• - サイ・ヤング賞：1回（2021年）
• - オールMLBチームファーストチーム選出：1回（2021年）

ロバート・グレン・レイ選手は、成績やタイトルから見ても、名実ともに一流の投手として成長してきました。今後の更なる活躍が期待されます。

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