ロワジャルダン

ロワジャルダン：王の庭に咲いた一輪の花

2011年3月24日生まれの競走馬、ロワジャルダン。フランス語で「王の庭」を意味するその名に相応しく、華麗にして力強い走りで、競馬ファンを魅了しました。

3歳でデビューを果たしたロワジャルダンは、ダートで才能を開花させます。4歳時には、安達太良ステークスを制し、オープン入り。そして迎えたみやこステークスでは、中団から鋭く伸び上がり、接戦を制して重賞初制覇を飾りました。続くチャンピオンズカップでは惜しくも4着に終わりましたが、その潜在能力の高さを示しました。

5歳シーズンは勝利こそありませんでしたが、東海ステークスからチャンピオンズカップまで8戦に出走し、3着3回、4着2回と安定した成績を残しました。これは、彼の高い競走能力と安定性を物語っています。

しかし、6歳シーズンは調子が下降。僅か1回の掲示板入り（アンタレスステークス3着）に終わりました。その後、2017年11月、JRA登録を抹消。大井・小林分場の荒山勝徳厩舎へと転厩し、新たな環境で再起を図りました。転厩後も2着2回、3着1回と健闘を見せ、持ち前の力を発揮していました。

しかし、2018年7月、休養先の社台ファームにて、蹄葉炎のため、7歳という若さでその生涯を終えました。

ロワジャルダンの血統背景も華麗です。全兄には2009年兵庫チャンピオンシップを制したゴールデンチケットがいます。祖母は重賞4勝を挙げたスキーパラダイス。半弟には1995年きさらぎ賞勝ち馬のスキーキャプテンもいます。さらに、叔母には2001年阪神牝馬ステークス勝ち馬のエアトゥーレ、その産駒にはアルティマトゥーレ、キャプテントゥーレ、クランモンタナ、シルヴァーソニックといった活躍馬が名を連ねています。

ロワジャルダンは、短い競走生活の中で、数々の感動と興奮を私たちに与えてくれました。みやこステークスでの勝利は、多くの競馬ファンの記憶に深く刻まれていることでしょう。彼の華麗な走り、そして力強い魂は、これからも多くの人々の心に生き続けることでしょう。惜しまれつつも幕を閉じた彼の競走生活は、まさに「王の庭」に咲いた、美しくも儚い一輪の花だったと言えるのかもしれません。

競走成績（主要競走のみ）

2014年1月18日 中山競馬場 3歳新馬戦(ダート1800m)：1着
2015年7月 安達太良ステークス(1600万下)：1着
2015年11月 みやこステークス：1着
2015年12月 チャンピオンズカップ：4着
2016年1月 東海ステークス：3着
2016年12月 チャンピオンズカップ：5着
* 2017年4月 アンタレスステークス：3着

※ 詳細な競走成績は、JBISサーチ、netkeiba.com、KEIBA.GO.JP、Racing Post等で確認できます。

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