クランモンタナ

クランモンタナについて

クランモンタナは、日本で活躍した競走馬です。名付けの由来はスイスにある高級スキーリゾート、クランモンタナから来ています。彼の主な勝ち鞍は2016年に制した小倉記念（GIII）です。

戦績とデビュー

クランモンタナは2011年10月に京都競馬場の芝1800mで新馬戦にデビューし、4着という結果でした。その後、2012年2月に未勝利戦でミルコ・デムーロ騎手に騎乗され、見事優勝を果たしました。この勝利により、デビューから5戦目にして初勝利を挙げることとなります。続いて出走したすみれステークスでは、ニコラ・ピンナ騎手とのコンビで好成績を残し、2着に入賞しました。

その後は降級や不振が続きましたが、2013年の8月には新潟競馬場で行われた1000万下戦で、後に重賞を勝つことになるサトノノブレスを僅差で破り、勝利を収めました。2014年7月には1600万下戦にも勝ち、デビューから4年目にしてオープンクラスに昇格しました。

重賞レースでの挑戦

オープン昇級の初戦として新潟記念（GIII）に出走しました。このレースでは好位をキープし、一時は先頭を伺う勢いを見せましたが、マーティンボロの鋭い追い込みに屈し、クビ差で2着に終わりました。次に挑んだオールカマー（GII）ではファンの期待を裏切り、14着と大敗したため、その後約2年間は不振が続きます。最高着順は2015年のディセンバーステークス（OP）での3着でした。

2016年には重賞での出走が続きましたが、結果は芳しくなく、同年8月に和田竜二騎手を迎えて小倉記念に挑戦しました。このレースの前には「もう終わっていると思って諦めかけていた」とのコメントを調教師が残すほど、近走は振るわない成績でした。しかし、オッズは12頭中11番人気と低評価で出走するも、レースでは2コーナー付近から手応えが弱くなる展開が続きました。しかし、直線に入ると活力を取り戻し、逃げていたメイショウナルトを追い抜き、外から追い込んでくるベルーフを振り切り、見事勝利を収めました。

和田騎手はレース後に「成績は出てないが、馬はいい馬」と称えました。この勝利は平地競走での最後の栄冠となりました。

障害レースへの挑戦と引退

その後、クランモンタナは障害レースにも挑戦し、2017年にはオープンの清秋ジャンプステークスで3着に入ったほか、J・GIにも2度出走しました。しかし、2018年の7月25日に競走馬登録を抹消され、生まれ故郷の社台ファームへ戻り、乗馬（訓練馬）となりました。

血統

クランモンタナは強力な血統背景を持っています。母馬エアトゥーレは阪神牝馬ステークス（GII）で優勝し、半兄のキャプテントゥーレ（父アグネスタキオン）は皐月賞（GI）とデイリー杯2歳ステークス（GII）、朝日チャレンジカップ（GIII）で優勝を果たしました。また、半姉アルティマトゥーレ（父フジキセキ）はセントウルステークス（GII）やシルクロードステークス（GIII）を制しています。さらに、半弟のシルヴァーソニック（父オルフェーヴル）はステイヤーズステークス（GII）、レッドシーターフハンデキャップ（サウジアラビアG3）での勝利実績もあります。クランモンタナの競走馬としての活動は、その素晴らしい血統をより際立たせるものでした。

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