ロングビーチ市街地コース

ロングビーチ市街地コースについて

ロングビーチ市街地コース（Long Beach Street Circuit）は、カリフォルニア州ロングビーチを舞台に特設されるストリートサーキットです。このサーキットは「西海岸のモナコ」とも称され、1975年から数々のモータースポーツイベントが開催されてきました。最初に行われた大会はフォーミュラ5000で、その後1976年から1983年にかけてはF1アメリカ西GPが実施されていましたが、1983年をもって契約の問題から終了しました。

その後は、コースの微調整を行いながら、CART（現在のチャンプカー）やインディカー・シリーズ、IMSAスポーツカー選手権、さらにはフォーミュラ・ドリフトなど、さまざまな大規模モータースポーツイベントに対応するコースとして使用されています。特に、ロングビーチ・グランプリは1975年から続く北米最長の公道レースとして知られています。また、トヨタが44年間にわたりこのイベントのスポンサーを務めており、1980年以降はタイトルスポンサーとしても名を連ねています。

コースレイアウト

ロングビーチ市街地コースは、海に近い「パイク」と呼ばれるエリアに位置しています。コースはロングビーチ・コンベンションセンターや周辺のショッピングモールを囲むように設計されており、インディカー・シリーズとフォーミュラEという二つのレイアウトが存在します。

インディカー・シリーズ仕様

インディカー・シリーズのレイアウトは、CART/チャンプカーが使用していた2000年から2007年までのレイアウトを基にしています。全長は1.968マイル（約3.167km）、11のコーナーで構成されており、特にコントロールラインは中間地点で緩やかなカーブを描いています。ターン2とターン3は噴水エリアの南側を通るクランク式のシケインで、ターン5の内側には唯一のスピードバンプが設置されています。ターン7からターン8へ降り下がる部分は、ブレーキングポイントを慎重に見極める必要があり、コースを通じてバランスを保つことが求められます。全体の周回平均速度は約105mph（約170km/h）に達します。

フォーミュラE仕様

フォーミュラE用のレイアウトは全長2.131kmで、7つのコーナーがあります。このレイアウトは、インディカーレイアウトのターン6より東側の部分を使用しており、コントロールラインの先にはS字のシケインがあります。インディカー用のターン6のセクションに合流する右コーナーが新たに設置され、その後のターン8からターン11までの区間はフォーミュラE用のターンとしてそのまま引き継がれています。

歴代優勝者

ロングビーチ市街地コースでは、多数のモータースポーツイベントが行われており、歴史的な優勝者が多く誕生しました。これにより、コースはさらなる魅力を持ち続け、多くのファンに愛される存在となっています。

各種メディアでの登場

このサーキットは、様々なゲームに登場しています。たとえば、アーケードゲーム「ポールポジションII」や「F355チャレンジシリーズ」、さらには「Forza Motorsport」シリーズなどがその例です。これらのゲームでは、実際のコースレイアウトに基づいたレース体験が楽しめます。

ロングビーチ市街地コースは、その歴史とともに多様なモータースポーツの魅力を提供しつづけています。

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