ロヴァニエミ (小惑星)

小惑星ロヴァニエミは、太陽と火星の間にある小惑星帯に位置する天体です。1939年10月15日に、フィンランドの天文学者ユルィヨ・バイサラによって、フィンランド南西部の都市トゥルクで発見されました。発見当初は「1939 TG」という仮符号で呼ばれていましたが、後にフィンランド北部に位置する都市ロヴァニエミに因んで命名されました。

ロヴァニエミは、小惑星帯の中でも比較的大きな天体の一つであり、直径は約10km程度と推定されています。公転周期は約3.4年で、太陽の周りを楕円軌道を描いて運動しています。小惑星帯に位置する他の小惑星と同様に、その組成や起源についてはまだ詳細な研究が進められています。

この小惑星の発見者であるユルィヨ・バイサラは、フィンランドの著名な天文学者であり、小惑星や彗星の発見、観測に大きく貢献しました。彼の発見した小惑星は、その後の研究において、太陽系の形成や進化を理解する上で重要な役割を果たしています。

ロヴァニエミという名前は、フィンランド北部のラップランド地方に位置する都市に由来しています。この都市は、サンタクロースの故郷としても知られており、観光地として人気があります。小惑星に都市の名前が付けられることは、天文学と文化の結びつきを示す一つの例と言えるでしょう。

小惑星ロヴァニエミは、地球に衝突する可能性は極めて低いと考えられていますが、天文学者たちは、このような小惑星の軌道や組成について引き続き注意深く観測を続けています。これらの研究は、将来的な小惑星衝突のリスクを評価し、その対策を講じる上で不可欠なものとなっています。

関連情報として、小惑星ロヴァニエミは小惑星の一覧(1001-2000)にも掲載されています。また、この天体の軌道要素については、JPL（ジェット推進研究所）のウェブサイトで英語で詳細な情報が公開されています。

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